普天間の米兵脱走 逃走中、地元通知まで12日
普天間の米兵脱走 逃走中、地元通知まで12日
外務省北米局日米地位協定室によると、在日米軍は22日までに、同省に対し米軍普天間飛行場から米兵1人が脱走し、米軍が県警に逮捕要請をしたと通知した。23日午前0時までに、米軍から兵士の身柄を確保したとの連絡はない。米軍は脱走の認定から1週間後の16日に外務省に通知しており、地元市町村まで情報が伝わるには認定から12日を要した。米兵事件が相次ぎ、住民の不安が高まる中、地元への周知の在り方が問題化しそうだ。
外務省によると、米軍は今月9日に米兵の脱走を認定し、16日に同省に伝えた。同省は19日に渉外関係主要都道県知事連絡協議会(渉外知事会)に情報提供し、渉外知事会が20日、構成都道県に伝達。県が21日、宜野湾市など関係市町村に知らせた。
外務省から渉外知事会に伝えられた情報には、脱走の発生日や脱走の状況、脱走と認定した理由は含まれておらず、脱走の詳細な状況については明らかになっていない。
2008年3月に神奈川県横須賀市で、米海軍横須賀基地の脱走兵がタクシー運転手を刺殺する事件が発生。日米両政府は在日米兵の脱走が判明した場合、米側が直ちに都道府県警に逮捕を要請し、情報を提供することで合意した。
県基地対策課によると、外務省が渉外知事会を通じて県に提供した情報で、08年以降の米兵の脱走は今回を除いて4件6人に上る。そのうち2人は身柄を確保していない。今回の米兵脱走も含め、米軍の綱紀粛正に実効性がないとの批判がさらに高まりそうだ。
那覇に住む友人がメールで知らせてくれた記事。
守られない日米合意。どこまでも米軍の都合が優先されているということか。脱走の理由すら県民には知らされない。
かつて、ベトナム戦争のとき、脱走兵士をかくまうような事件すらあった。しかし、いまは米軍はそんな存在ですらない。荒れた、住民にとって、ぜったいにいてほしくない存在と化している。そのこともまた、痛々しい。必要のない、アジアに敵対し、軍事的抑圧をすすめる、軍事のための組織。そのことが、いっそうの荒廃をつくっているとしか思えない。そんな米軍基地は沖縄にも日本にもいらない。
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