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2012/10/13

原発ルポ 廃炉への道のり遠く 1日3000人が収束作業

 知り合いのフォトジャーナリストの尾崎さんも、フリーランスとして参加していた(昨日、電話をかけたら、ちょうど福一から出てきたところだと言っていた)、代表取材。地方紙にそのルポが載っていた。

原発ルポ 廃炉への道のり遠く 1日3000人が収束作業(河北新報)

 東京電力は12日、福島第1原発を報道機関に公開した。公開は5度目。使用済み核燃料の取り出しに向けて準備作業の進む4号機と、放射能汚染水から放射性物質を取り除く新設の多核種除去設備(ALPS)に近づき、廃炉までの長い道のりの一断面を見た。
 4号機の原子炉建屋は昨年3月の水素爆発で生じたがれきが撤去され、鳥の巣のようにぐしゃぐしゃに重なった上部の鉄骨が片付いていた。
 クレーンが回りを囲み、一見、普通の建物の解体作業のようだ。しかし、燃料プールには1533体の燃料体が残され、健全性は今も危ぶまれている。
 報道陣を乗せたバスがALPSの前で止まり、降車した。3600平方メートルの敷地に銀色の大小のタンクが無数に並び、間を配管とパイプがはうように伸びている。
 62種類の放射性物質を除去できる。処理能力は1日500トン。「東電の英知を結集した」(東電社員)という世界初の設備で、実証実験を経て近く稼働する。
 構内では1日約3000人が収束作業に当たっている。全員男性で女性はいない。電離放射線障害防止規則は女性作業員の被ばく線量の上限を3カ月で5ミリシーベルトと定めている。年50ミリシーベルトの男性より厳しい。
 東電によると、第1原発での勤務を望む女性社員は複数いるという。構内の線量は高いが、放射線を遮る免震重要棟で執務すれば法的基準はクリアされる。だが、東電は慎重で女性勤務にゴーサインを出さない。
 報道機関も原発事故後、構内に入って取材した女性記者は海外メディアを除くとこれまでいなかった。男性ばかりの光景が原発事故の深刻さを際立たせる。廃炉まであと40年と言われる。がれきが撤去された4号機と最新設備のALPSを見て収束作業の前進を感じたが、長い道程の一歩を踏み出したにすぎない。
 構内には防護服と防護マスクを身に着けて入った。マスク内に酸素が十分に入らず、頭が痛くなった。滞在時間は約3時間半。携帯線量計は64マイクロシーベルトの値を示した。福島市で生活して約20日間で浴びる量だった。

 今回、公開されたのは、4号機のみだ。1~3号機のほうが放射線量が高いことが推測される。そういう場所で、3000人が収束作業にあたっている。どのような状態で働いているのかは、定かではない。
 尾崎さんの写真の線量計は、おそらく122.9マイクロシーベルト/Hだと思われるが。目の前に報じられている4号機周辺の事態も、いまだ全容が明らかだとは言えないのだろうと思う。そのぐらいまだ、福一の実態は闇の中だ。
 政府の収束宣言、そして、その後の対応と現実との乖離。それがもっとも現れているのが、この福一の現場かもしれないなあ。

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