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2012/10/03

信じて、ぼくの言葉 重い障害の少年が伝えたかったこと

 今日の朝日の氏岡さんの記事。ちょっと、おどろいた。

信じて、ぼくの言葉 重い障害の少年が伝えたかったこと(朝日新聞)

「輝 いのちの言葉」
 障害が重いために言葉を理解できないと考えられてきた人々も、実は言葉の世界を持っている。それを社会に伝えたいと願った少年が、志半ばの16歳で亡くなった。かすかな体の動きを拾う特別のスイッチで入力された文章が残された。「せっかくいろいろなこどもたちが ことばをつかっているのに しんじて」。彼の文はそう訴えかける。
 東京都港区の臼田輝(ひかる)君。1994年、1歳の誕生日直前にマンションの5階から転落した。生死の境は脱したが、筋肉一つ自由に動かせない。発作があったり、たんがからんだり。寝たきりの生活が始まった。愛育養護学校(港区)の小学部に入ったが、脱臼、劇症肝炎、気胸、肺炎などで入院を重ねた。
 そんな輝君が文字の入力スイッチに出あったのは2006年9月、都立光明特別支援学校(世田谷区)中学部1年のとき。国学院大の柴田保之教授(54)=障害児教育=が身体障害者用の文字入力ソフトを改良した。輝君がスイッチに手のひらをかけ、50音を読み上げる音声を聞きながら、選びたい文字のところでスイッチを動かす。そのわずかな反応を拾って柴田教授が入力する。
 輝君は1回目、何の動きもなかった。
 2回目の11月、かすかな動きがあった。食べたいアイスを尋ねると「ば」。「ばにら」の意味だった。
 07年3月の4回目、スイッチが小さく動いた。1時間余りかけて表現した。
 〈せかいからせんそうがずっととだえて てきみかたきめずに くらしていけたらいいのに。〉
 「1字ずつの入力だったが、だんだん、とてつもなく大きな話だとわかってきた」と柴田教授は言う。
 母の真左子さん(53)も驚いた。息子の目が、母親たちの井戸端会議を聞きながら輝く瞬間があると感じていた。言葉がわかっているに違いないと思ってはいた。でも、「こんな世界を持っていたとは」。
 輝君の言葉はそれからあふれ出す。08年7月、愛育養護学校の教師が見に来たときは、柴田教授が勝手に操作していると思われたくないと体をよじらせ入力し、発作を起こした。
 〈せっかくいろいろなこどもたちが ことばをつかっているのに しんじて〉
 そして8月。
 〈くなん それはきぼうへのすいろです。けっしてあきらめてはいけないということを おしえてくれます。〉
 入力した文章はすべて印字し、愛育養護学校顧問の津守眞さんに郵送された。津守さんは輝君が4年生のときから、聖書や絵本の読み聞かせを続けていた。
 表現し、送って、返事が来る。「先生に送るというと、たとえようもなく喜んでいた」と真左子さん。
 輝君は10月になると、なぜ自分の言葉が研ぎ澄まされるかを明かした。
 〈けっしてなにもするわけでもなく ただじっと ことばだけをつかっていきてきた しかも いちどもそのことばを だれにもはなさずに いきてきたので のんふぃくしょんのどらまのようなせかいを すごしてきた どらまよりも すさまじいたいけんをしてきた だから ことばがとぎすまされてくるのは あたりまえのことなのです〉…

 どこかの知事が、彼らには人格があるのかと切り捨てたことを思い出す。
 ボクにも想像を超える重度障害のある子どもたちの意識世界の奥深さ…。すごい。

 できることならば、この話はもっと知りたい。と思って、柴田先生の本を速効、注文した。もしかしたら、ボクの障害観も塗り変わるかも知れない。

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コメント

〈せかいからせんそうがずっととだえて てきみかたきめずに くらしていけたらいいのに。〉

「世界から戦争がずっと途絶えて、敵味方決めずに、暮らして行けたら良いのに」という言葉には、
大いに感動するし、これは、私たち日本国民に限らず、アメリカや中国に限らず、全人類にとっての
共通の願いでもあることは当然ですよね。
だとすれば、あの中曽根大震災を引き起こし、福島県民の皆様に限らず、日本国民全体ならびに地球環境全体に、甚大な被害を齎したことを真摯に受け止めれば、日本は脱原発に向かうのは当然のことですよね。
アメリカからすれば、幾らでも騙されたふりをして、日本が脱原発に向かう様に圧力を掛けて頂くのなら、願っても無いことであるものの、原発再稼働をさせ、原発推進をしていこうとする野田政権をはじめ原子力ムラ等を中心とする抵抗勢力に対しては、アメリカと共に、騙されたふりをして、幾らでもこの言葉と共に怒りをぶつけて行く様にすると言うのは如何でしょうか。
それと同時に、沖縄県に持ち込もうとしているオスプレイについては、沖縄県民の皆様が、上手く騙されたふりをして、国有化した尖閣諸島をアメリカと賃貸契約をするのなら、どうぞ尖閣諸島に配備して下さい、とでも言ってあげれば良いのだし、それか中国と賃貸契約をするのなら、アメリカに対して、韓国にでも持って行かれるのなら、竹島に配備するのならば、どうぞご自由に、と行ってあげても構わないし、南沙諸島に持って行かれるのなら、どうぞご自由に、と言ってあげても良いのでは無いでしょうか。
そもそも、尖閣諸島で中国との対立に扇動した、何処かのゴロツキ都知事をはじめ東京都や野田政権に対しては、中国と共に、騙されたふりをして、この言葉と共に、幾らでも怒りをぶつけて、平和的な解決を図ると共に、そっと静かに維持管理をすることで、沖縄県民の皆様も、中国や台湾の皆様にも、自由に利用出来る様にすれば、それが何よりのことでは無いでしょうか。
これを、北方領土を含む千島列島で、中国を見習って、上手く騙されたふりをして、これと同じことをすれば、簡単に領土問題は解決することが出来る分けだし、竹島は、もう韓国に譲ってあげることにしても構わないのだし、それが結果的に、日本の国益に叶うと同時に、アメリカの国益にも叶うし、中国の国益にも叶うし、ロシアの国益にも叶うし、韓国の国益にも叶うことに繋がるのなら、何処の国に対しても損することは無いし、得することが出来るこ分けだし、日本経済は急成長は期待出来ないのだし、脱原発に向かうことで、経済規模は幾らでも縮小し、グローバル競争には喜んで負けてあげることで、幾らでも背を向けていくことで、地域経済の活性化を通して、日本経済を共に支え合い、助け合い、分かち合いながら、共に幸せに暮らして行くことが出来る社会福祉国家へと変えて行くことが出来れば、「困った時はお互い様」ということもまた、こうした言葉と共に、国境を乗り越え、大いに誇りを持って、「全人類が一つの絆となって、世界経済を共に支え合い、助け合い、分かち合いながら、共に幸せに暮らして参りましょう」、というメッセージとして大いに発信して行くことが出来れば、それが何よりのことでは無いでしょうか。

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