キーワードで読む 現代日本社会
ずっと、以前に、著者の一人からいただいていて、ちゃんと読まなくっちゃと思いながら、きちんと読み切っていなかった本なんだけど、ちょっと企画を考える参考にと思い。読み切った。
ボクなんかより20~30歳も若い研究者たちの手によるもの。たぶん、着眼がちがう。11のキーワードと9のコラムによる構成だけど、「労働」「雇用」その次が「大人になる」、ここまでは、実際の若者の直面する関心から課題へと、なんとなくわかる。この次がドーンと資本主義に行き、福祉国家、新自由主義と展開する。このあたりの若者の、どくとくの関心、感覚の切り口なのだろうなと感心したりする、たぶん。知的関心のありようからいっても、実態から社会認識を広げるだけでなく、問題を大きく提起するということなのかな。そして、ここで、若者の直面する問題の根底にある資本主義の問題と、それへと対置としての福祉国家が提示されるのはなるほどって感じだな。
そして、身の回りの生活、家族、女性の労働、さらにグローバリゼーション、ナショナリズムと。
理論の分野の議論などもちゃんとおさえながら、若者が直面し、関心をよせる問題に鋭く問題提起。もちろん、この本だけでは、「わかった」「こうすればいいのか」ということにはならない。むしろ、ここから、知的探求と、社会認識の深化にどう向かっていくのか。そのための入門書としてつくられている。
ぷー生活に突入中の二男にもあげようかなあ。
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騙されたふりをすれば、思わぬところというか、とんだ欠陥とまでは言わないまでも、大きな落とし穴というものがありますよね。
そもそも、現代社会の中で生きる若者達にとっての課題というものを一つ一つ取り上げているところまでは、大いに結構なことですが、ここから、一気に資本主義に行き着いてしまうというところに、大きな矛盾というものを感じてしまいましたが、本質的には、これこそが私たち日本人の構造的欠陥では無いかと思うと、何とも皮肉なことですが、呆れるばかりとしか言い様がありませんね。
そもそも資本主義というのは、産業社会の発展に伴い、齎されたものであり、これと相対するものが共産主義と言われるものでありますよね。
日本の現代社会というものを本質的に捉えるなら、こうした若者たちの様々な課題を社会全体の問題として見ると、行き着く先には、全体主義と分極化した利己主義による閉鎖的な共同体をベースとした封建主義か、これを乗り越えた個人主義をベースとした民主主義かというところに行き着くのでは無いかと考えられますよね。
となると、これまでの日本の歴史を振り返ってみれば、現代社会というのは、変な言い方をすれば、偽装された民主主義と言えるし、おまかせ民主主義による、封建主義的な原始共産主義の国に過ぎないと言えると、これまでの自民党というのは、建設的野党に過ぎない日本共産党にも劣る、偽装された亡国共産党に過ぎないというのが、一つの真実では無いかと推測すれば、昨年の3.11の中曽根大震災により明るみに晒されたと言えますよね。
だとすれば、日本維新の会や、何処かの都知事にしても、野田民主党ならびに自民党に対する単なる跳ね返りに過ぎない似非愛国者でしか無いとも言えますが、結局のところは、亡国共産党に過ぎないという点では同じ穴の貉に過ぎないと見て間違いありませんよね。
だとすれば、建設的野党に過ぎない日本共産党の足元にも及ばないところは当然ですが、こんな亡国共産党なら、まともな日本人なら、それこそ騙されたふりをして幾らでも離れて行くに決まっているし、最後に残るのは、使い物にならない自分勝手な間抜け日本人しかついて行くことは無いし、それが空洞化を齎し、構造的アノミー現象に繋がって、崩壊する運命でしか無いこともまた、何とも皮肉なことですが、国内だけならいざ知らず、他国に向ければ、それこそ、幾らでも騙されたふりをして揺さぶられることになるのは、何処かの歴史ドラマではありませんが、日本においても変わりありませんよね。
つまりは、こうした亡国共産党の行き着く先は、偽装された資本主義であり、偏狭なナショナリズムでしか無いことに変わり無いと見れば、もう崩壊させてしまうしか無いし、その衝撃による痛みや悲しみを共に分かち合いながら、これを乗り越えることが出来なければ、何処か人目のつかないところで、そっと静かに暮らして頂くか、何処か人目のつかないところで、そっと静かに集団自殺でもして、そのまま滅びて頂くかというところもありますが、偏狭なナショナリズムこそが、全人類にとっての大敵でもあることを思えば、もう生きて行けなければ、そっと静かに堕落させ、雲散無消して行くしか無い運命なのかも知れませんね。
これを乗り越え、誰もが損することも無く、誰もが得することが出来る個人主義をベースとする普通の民主主義を目指すことで、日本はもう経済成長なんか期待出来ないのだし、富の公正な再分配により、貧富の格差を縮小することが出来れば、極端な富裕層と貧困層の両方だけが一人もいなくなることで、極めて良心的な中間層をはじめ中堅企業や中小企業が、安定した収益を確保し、それなりに社会に恩返しをすることが出来て、喜んで地味で質素な生活をすることで、ただひっそりと生きて行くことが出来る社会となって安定化させていくことにより、産業社会のダウンサイジング化により経済規模は縮小させることになっても、付加価値の向上やサービスの質の向上等を通じて、「量より質」を重視し、規模拡大は求めずとも、安定した利益の拡大や新たな産業や事業展開を始め、地域経済の活性化により、日本経済を共に支え合い、助け合い、分かち合いながら、共に幸せに暮らして行くことが出来る社会福祉国家への道に繋がることになれば、「困った時はお互い様」ということもまた、大いに誇りとすることで、生活に少しでも余裕やゆとりが出来て、収入が増えれば増える程、幾らでもたくさんの税金や社会保険料を喜んで払ってあげることだけを誇りとすれば良いのだし、また、それ以外にも、何処かで生活に困っている人達がいれば、何ら見返りを求めることなく、そっと静かに寄付をしてあげるなりして、助けてあげること位、出来て当然のことだと思って、一切自慢することなんかせずに、自らも幾らでも身を縮め、変な見栄なんか張ることなんかせず、高級外車なんか乗り回したければ、それこそ、何処か人目のつかないところで、そっと静かに乗り回して自己満足するだけにすれば、それで良いのだし、これが結果的に国境を乗り越えていく事で、全人類が一つの絆となって、世界経済を共に支え合い、助け合い、分かち合いながら、共に幸せに暮らして参りましょう、ということを、大いに誇り高く、メッセージとして発信して行くことが出来ればそれで良いのでは無いでしょうか。
結果的に、日本の食糧自給率やエネルギー自給率を幾らでも向上させ、循環型経済というものを通じて、廃棄物も幾らでも減らすことになる訳だし、資源や食糧についての輸入を減らすことで、減らした分は、何処か必要としている他国に廻してあげて下さい、と言ってあげれば良いのだし、国内需要や輸出の激減により、ほどほどの貿易黒字が維持できる程度の生産規模にまで縮小させることで、貿易依存度を幾らでも低下させることで、少子高齢化による人口減少に歯止めが掛かり、人口増加に比例し、国民一人当たりのGDPで世界一を目指すことが出来る程度のプラス成長を維持することが出来れば、人口爆発等による影響を回避することが出来るだけでなく、資源や食糧の争奪戦等による変な戦争や紛争に巻き込まれることも回避出来ることに繋がる分けだし、グローバル競争にも喜んで背を向けて行くことで、量的拡大を諦め、むしろ量的拡大による製造業については、幾らでも途上国や新興国に任せてしまう様にすると同時に、地球環境への恩返しを同時に協力してあげることで、国境の壁は幾らでも低くなり、先進国の地位も相対的に低下し、途上国の地位が相対的に向上させてあげることで、先進国と途上国との経済格差を縮小させて行くことにより、核武装もせず、非武装中立により、憲法9条を大切に守り、日本の国益が、アメリカや中国をはじめとする世界中の全ての他国への国益を齎すことが出来るだけの心豊かな外交を展開することが出来れば、それにより対米従属からそっと静かに離れるふりをして、これを乗り越え、世界の中で、そっと静かに自立して行くことが出来れば、もう、此れ程喜ばしいことは無いどころか、此れ程素晴らしいことは無いし、何も言うことはございませんよね。
投稿: asa | 2012/10/06 10:35