週刊朝日:橋下市長記事の連載中止
うーん。いちおう読みましたよ『週刊朝日』。個人的な感想を書いておこうかな。
週刊朝日:橋下市長記事の連載中止(毎日新聞)橋下徹大阪市長の出自に関する週刊朝日の連載を巡り、橋下氏が朝日新聞の取材を拒否している問題で、同誌を発行する朝日新聞出版(東京都中央区)は19日、連載を中止すると発表した。朝日新聞出版は「同和地区などに関する不適切な記述が複数あったことを深刻に受け止めた」とし、連載を1回目で打ち切る異例の対応をとった。親会社の朝日新聞社も同日、「深刻に受け止めている」とのコメントを発表した。
週刊朝日の河畠大四編集長はコメントを発表し、「連載の継続はできないとの最終判断に至りました。橋下市長をはじめとした関係者の皆様に、改めて深くおわび申し上げます」と謝罪、「全責任は当編集部にあり、再発防止に努めます」などと釈明した。朝日新聞社広報部も「当社から08年に分社化した朝日新聞出版が編集・出版する『週刊朝日』が今回、連載記事の同和地区などに関する不適切な記述で橋下市長をはじめ、多くの方々にご迷惑をおかけしたことを深刻に受け止めています」とコメントした。
記事を執筆したノンフィクション作家の佐野眞一氏は、朝日新聞出版を通じコメントを発表。「記事は『週刊朝日』との共同作品であり、すべての対応は『週刊朝日』側に任せています」と説明し、「記事中で同和地区を特定したことなど、配慮を欠く部分があったことについては遺憾の意を表します」とした。…
記事そのものは、そんなに深いものじゃない。出自の問題などは、すでに市長選挙のときに別の週刊誌がとりあげていたし。というか、第1回ということで、ものすごく中途半端なんだ。
もともと、彼の精神的な問題を、彼の育ちから分析すべきだと議論は、野田正彰さんなども一貫して主張されている。それが効果的かどうかは別として、そういう議論そのものはありうる話だなあとは思っていた。だけど、それが、”部落”ということに矮小化されてしまっている。
ボクは、血脈というものは、信じない。そもそも、ボク自身、自分の祖父母の代になると、誰がほんとうの祖父であり祖母なのかははっきりしない。祖父は西成に生きた人だけど、この地にはそういう人は多いのではないのかなあ。そんなことは、ボクにとってはどうでもいいことなのだから。
記事そのものは、第1回は、すべて”部落”に落とし込められていく。そういう悪趣味さを感じる。
そもそも、橋下氏の取り上げられ方そのものが悪趣味だ。週刊朝日だけではなく、逆に、その報道をとりあげ、謝罪を報じるテレビそのものも悪趣味としかいいようがない。そこからは、橋下氏が本来とわれなければいけない問題がすり替えられてしまうし、そうしたマスメディアの無責任さの本質も問われなくなってしまう。
そういうマスメディアの落日をまざまざと見せつけられる思いがする。
いい思いのしない記事。ボクは、この人には、まっこう勝負をすべきだと思う。所詮、その政治姿勢の底はたかがしれているのだから。
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朝日新聞出版は19日、同社発行の「週刊朝日」が10月26日号に掲載した橋下徹・大阪市長に関する連載記事「ハシシタ 奴の本性」について、同和地区などに関する不適切な記述 ... [続きを読む]
まともな日本国民からすれば、これが従軍慰安婦の問題だったとすれば、果たしてどうなっていたかと想像すれば、こんなくだらない騒動には、橋下市長にしても、週間朝日にしても、聞いて呆れるばかりでしかございませんよね。
国内だけで、お互いに騒ぐだけのことなら、「どうぞご勝手に」ということで突き放してしまえば済むことですが、これが韓国の従軍慰安婦問題の記事で、同じ様なことになれば、韓国からすれば、それこそ、騙されたふりをして揺さぶってくることになるのは当然のことだし、橋下市長が、感情的になって、それこそ竹島上陸した大統領と同じ様なことでもして、子供の喧嘩まがいのことになったのでは、アメリカをはじめ世界的に見れば、もう幾らでも腹の底で嘲笑われても当然のことだと思うと、聞いて呆れるどころでは無く、日本も韓国も、単なる間抜け国家に過ぎないと思えば、此れ程恥ずかしいことは無いと同時に、まともな日本国民ならびに韓国国民の皆様からすれば、もう此れ程悲しいことはございませんよね。
それこそロシアが、韓国の真似でもするのなら、それこそ日本が中国を見習って、上手く騙されたふりをすれば、ゴロツキに過ぎない何処かの都知事と共に、ロシアに行かせた上に、北方領土に連れて行ってもらい、その場所に足を踏み入れたところで、逮捕されてしまうことになれば、その命と引き換えに、北方領土の返還を実現させるというのは如何でしょうか。
その方が、それこそ「最後の悪あがき」ではなく、本当の意味での「最後のご奉公」に繋がることになるのなら、何とも皮肉なことではありますが、尖閣諸島を千島列島に置き換えれば、日本が、中国に対して反面教師になってあげることも出来る分けだし、韓国や北朝鮮に対しても、良いお手本として示してあげることが出来る分けだし、韓国にしてみれば、アメリカとの米韓FTA協定に大いに活かして行くほうが、遥に韓国の国益にも叶うし、アメリカの国益にも叶う分けだし、日本としても、これをTPP交渉にでも活かす様にすれば良いのだし、今度は、日中韓FTA協定に、活かして行くことにすれば、韓国にしてみれば北朝鮮に対しても良いお手本として示してあげることも出来る分けだし、結果的に、日本の国益に叶うと同時に韓国の国益にも叶うばかりでなく、アメリカの国益にも叶うし、中国の国益にも叶うし、ロシアの国益にも叶うし、北朝鮮の国益にも叶うことに留まることなく、アジア太平洋地域全体の国益に繋がることになるし、行き着く先は世界中の全ての国々にとっても国益を齎すことになれば、誰にも損することが無く、誰もが得することが出来ることになることは間違いないし、全人類が一つの絆となって、世界経済を共に支え合い、助け合い、分かち合いながら、共に幸せに暮らして参りましょう、というメッセージを誇り高く、幾らでも世界に向けて発信して行く様にすれば、もう此れ程喜ばしいことは無いし、何も言うことはございませんよね。
投稿: asa | 2012/10/20 12:36