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2012/09/01

教育と福祉の出会うところ 子ども・若者としあわせをひらく

25287401_1 竹内常一先生を囲む竹内塾の議論が、一冊の本になった。タイトルそのものは、そういえば佐藤洋作さんのところの記念シンポで竹内さんや湯浅さんをパネリストにしたシンポでもつかっていたなあとふと気づく。
 だけど、このタイトルにこめられているのは、教育が、福祉のとりくみにつながっていくというような単純な話ではない。というか、より本質的に、いまの教育が、荒廃した学校が再生されていくには、福祉の精神、ケアのとりくにこそがポイントになるということをいっている。その根拠は憲法25条、26条にもどづく教育であり、それが高度成長以降、教育の場から奪われてきたというわけだ。それをまず、特別支援学校、特別支援学級、そしてスクールソーシャルワーカーのとりくみに光をあてて考える。さらに、竹内自身が、この間の各地の教育実践をふりかえりながら、その生活指導の取り組みの貴重な成果として考えていく。
 綿貫さんと洋作さんが、自身の活動などもふり返りつつ、教育からどのようにその憲法の精神がうばわれていったのかを検討し、いまどのように教育と福祉がであうべきなのかを明らかにする。その端的な場が困難を抱えた子ども・若者の支援の現場にある。そしてその精神は、その当事者自身の取り組みを支援するということでもある。
 もちろん、戦後の歴史をふり返ると、そういうことが貫かれているとは思う。しかし、同時に、新自由主義の教育「改革」のもとで、大きな困難を子どもたち、親たち、教師たちが抱え、傷つきをもつ時代のなかで、こうした議論は大きな参考になる。そうだな、竹内先生はハーマンの『心的外傷と回復』なども早くからつかって議論していたんだよなあとも、思う。すごく、面白く、勉強になった1冊だな。

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