生活保護:「アメとムチ」 厚労省案、安全網後退の懸念も
うーん。議論は重要な論点もありそうなんだけど、しかしなあ。
生活保護:「アメとムチ」 厚労省案、安全網後退の懸念も(毎日新聞)厚生労働省が28日公表した生活保護制度の見直し素案は、就労意欲を促すための加算金創設など「アメ」の部分と、審査の厳格化という「ムチ」の両面で従来より踏み込んだ。ただ、就労促進の実を上げるにはきめ細かい支援が不可欠だ。この前提が崩れれば厳格化だけが強調され、「最後のセーフティーネット」としての機能が後退しかねない。
働く意欲がある人への加算、賃金を得れば保護費が減額される仕組みの緩和−−。受給者に働くことを強く促す素案に対し、実務を担う自治体側の委員は28日の社会保障審議会の部会で方向性に賛意を示した。ただ、実効性には疑問も残る。
例えば今回の目玉、加算金創設も、何をもって「働く意欲がある」と評価するかは示していない。厚労省は採用面接を受けた回数などを想定しているが、あるケースワーカーは「外形的なアリバイはいくらでも作れる」と打ち明ける。
一体改革のもとで、生活保護の改悪が心配されている中での素案。
すでに厚生労働省のHPにはこういう資料がだされている。
いろんな重要な論点があって、すぐにいろいろ言えないけどねえ。だけど、根幹にかかわるところで、自己責任型の自立支援」「就労自立」がいすわっている感じ。さいたまのNPOほっとプラス代表理事の藤田孝典さんは、「生活保護法が掲げる『無差別平等の原理』に反する恐れがある。ゆがんだ解釈をするケースワーカーが横行するのではないか」と言っておられるけど。権利の根幹としての生活保護がゆらがないか心配だ。
いまの生活保護の不十分さの議論はとても限定的なのだ。そこを何とかしないとなあ。
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