ウィスコンシンのたたかいに学ぶ
オキュパイの原型とも言われるウィスコンシンのたたかい。興味があって、その報告を聞きに行った。報告者は働く院生の組合の共同代表の方。
ウィスコンシンのたたかいは、公務員の団結権剥奪に対抗したたたかいだ。しかも徹底して住民とともにたたかった。たたかいは、公聴会から、議事堂の占拠へと展開する。教員組合の病休闘争、これに親が呼応して、変わりに参加する。地域の人たち、そして民間の労働組合も合流する。占拠している人たちにどんどんピザが届けられる。高校生が学校を抜け出して、議事堂までデモをかける。
占拠のなかでは、情報は共有され、清掃部隊、食事の部隊、図書館、託児所などもつくられ、コンサートなども行われる。その後、知事リコール、訴訟などが展開されることになるのだけど。
なぜ、公務員のたたかいが、こうも、住民とともにたたかえたのか。
同時に、かくも、創意工夫が結集され、参加者が主人公で、多様なとりくみができなのか。
教訓として報告者は、組合は労働者がともたちあがるためにあると。デモ集会などの表現方法としての発見。そしてなによりも、自分たちの判断ではじめたことが大事だと。大労組はじゃまをしてはいけない。現場の彼女、彼らこそが真ん中にいて、どのようにすすむべきかも適切に判断できると。そして地域社会とのむすびつき。
たたかいの伝統と、その新しさと。ものすごく刺激的な報告だった。もっと聞きたかったし、もっと勉強しなければいけないとつくづく思った。
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