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2012/08/05

「生きづらい・学びづらい・働きづらい」社会を ともに「生きる・学ぶ・働く」社会に変えるために

391199_400136410047110_640082624_n 全進研大会3日目。今日は、表題の記念シンポ。パネリストは、清水 康之氏(NPOライフリンク代表)、平塚眞樹氏(法政大学社会学部教授:教育学)、河添誠氏(首都圏青年ユニオン書記長)。朝、ちょっと家でバタバタしていて、鍵がみつからなかったり。で、30分遅刻して、最初の清水さんの話を聞けなかった。
 だけど、途中の清水さんの発言を聞いていて、これまで、清水さんの仕事って、困難をかかえた人によりそうとしているけど、なかなか構造的本質にただりつかないなあなどと、無責任な感想をもっていたけど、今日、部分的に話を聞いて、自殺にいたる過程にはさまざまあるけれども、その最後の状況のなかで、命を守ることができない問題を考えることは、実は、この社会の、個々の自殺にいたる問題を問いかけることには確実につながるのかもしれないとあらためて思う。しかも、自殺はあってはならない、なくすべき課題という共通の社会的な認識があるだけに、こうした接近の重要性ということは考えさせられる。

 河添さんの話は、あらためて、正規の現状、長時間の過酷な労働、とくに標準的な生き方の崩壊、そして、非正規のいっそうの深刻化。日払いの仕事も増えている。彼は、声をあげられない人の居場所とともに、声を上げられる人があげることを重視する。

 平塚さんの話は、ここでは詳しく書けないけど、ちょっと衝撃的だった。そういう体験もふまえながら、北欧の若者政策を解説してみせる。困難をかかえたり、失敗した若者たちに社会がどうかかわり、具体的な学び直しの道筋がどうあるのか。

 それぞれ、まったくちがうステージの、まったく違う話で、かみ合っているようないないようなだけど、刺激的。自己責任においやられる社会、そういう社会のあり方に、しっかり向き合えているのか。そして、ふさわしい支援のあり方に接近できているのか。刺激的だったけど、正直言って、答えはそんなに簡単ではない。いろいろ考えさせられた次第。

 その後、総会。この組織は、いままでのあり方から、いわばやわらかなネットワークになっていく。子どもたちの進路っていう問題に向き合う稀少な組織である。しかし、その現実の厳しさと、教育現場のあり方には乖離がある。その教育現場のあり方は、社会の認識のありようの一面でもある。だけど、それは一面にしかないのではあるのだけど。いずれにしてもその乖離が、この組織の困難だろうなあ。この答えも同じように簡単ではないのだろうけど。

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