1票の格差は2・48倍 衆院、2倍超は84選挙区
解散総選挙政局では、一方で、この問題は横におかれてしまったようだ。
1票の格差は2・48倍 衆院、2倍超は84選挙区(共同通信)総務省が7日発表した3月末現在の住民基本台帳人口を基に、共同通信が衆院300小選挙区の「1票の格差」を試算した結果、最大格差は2・482倍で昨年の2・442倍より0・04ポイント増となった。格差2倍を超えた選挙区は新たに11増え、84に上った。
衆院の1票の格差をめぐっては、最高裁が2011年3月に「違憲状態」と指摘。その後、与野党の格差是正協議が難航し、衆院選挙区画定審議会設置法の勧告期限を過ぎる「違法状態」に陥っている。各党は早急な対応を迫られそうだ。
一方で、自民党は解散戦略のなかでは、0増5減を提案してきた。いずれにしても、そういうものが際めて党略的なものであることを示している。結局、そもそも、一票の格差は解消されないのだ。そもそも、最高裁が指摘していた、「一人別枠方式の廃止」についても、法案では文言上の削除のみにとどまっている。さらにいえば、各党協議会で自民党も含め「民意を歪める小選挙区制」という点では一致していたのにもかかわらず、小選挙区制を固定化する。
政治に国民の声がよどかない。そのとどかないなかで、国民から離れた政局劇が展開される。
そういう意味でも、この問題は、ちゃんと議論しなければならない問題なはずなのになあ。
« 内閣支持率22% 発足以来最低 朝日新聞世論調査 | トップページ | 自公除く野党、内閣不信任・首相問責決議案提出 »
「政治」カテゴリの記事
- どう判断? 与党内に「承認なら出直し選挙を」の声も… 玉城デニー知事、県事務方と与党・後援会の板挟みで悩み深まる 辺野古承認指示あす期限(2023.10.03)
- 性教育「歯止め」不要88% 中学 子どもの安全世論調査 正しい知識得る認識浸透(2023.10.02)
- 「幻の地下大本営 〜極秘工事はこうして進められた〜」(2023.09.30)
- 入管施設収容中だったウィシュマさんが死亡した問題 名古屋地検が職員13人を再び「不起訴」(2023.09.29)
- 「仮放免者の生存権:憲法の人権条約適合的解釈に向けて」(2023.09.28)
« 内閣支持率22% 発足以来最低 朝日新聞世論調査 | トップページ | 自公除く野党、内閣不信任・首相問責決議案提出 »
コメント