デモは社会を変えるか~声をあげはじめた市民
今日のクローズアップ現代。ボク的には、とてもよかったというのが感想。
毎週金曜日、首相官邸前で「脱原発」を訴えるデモ。政治や社会運動とは無縁だった介護士や会社員がツイッターなどで呼びかけたところ、参加者が爆発的に増え、数万人規模にまで広がっている。政党や労働組合が組織的に動員する旧来型のデモと異なり、ネットなどで情報を得た個人が自発的に参加しているのが大きな特徴だ。子ども連れの主婦、仕事帰りの会社員、高齢者など多岐にわたる。さらにデモで知り合った“デモ友”同士が交流を深め、脱原発以外のテーマで連携する動きも出ている。いまなぜ、人々はデモに集うのか。民主主義のあり方を問う市民たちの姿を追う。
この前の東京新聞の社説もそうだったけど。大きな変化をとらえている。はじめてデモに参加した人の言葉にはただただ感動。
生活が個人化し個別化した社会のもとで、個人が政治にかかわるには難しさがある。これまで、個別の、たとえば、貧困とか、障害とか、雇用と、その当事者は政治に声をあげはじめていた。そういったものが政権交代を生みだしてきたのだとも思う。だけど、それが3・11ではるかに巨大なエネルギーとなって、その後の政治的な体験をとおして大きくなってきているのだと思う。こうして個人と政治との関係は変化してきている。
番組後半の討論は、もうひとつ消化不良ではあるのだけど。だけどね、政治というものは、もちろんそう簡単には変わらない。試行錯誤が必要なことはわかっている。一方で、なぜ国民の声が伝わらないのか、だれがどのような形で阻んでいるのか。そういう認識につながっていかなければいけないのは冷厳な事実。そういう討論や、体験も必要になってくるのもそうだ。そして、現実には政党間の力関係が変わらない限り政治が変わらないという現実がある。そういう政治の構造全体を相手にするということも、多くの人にとっては未体験ではあるのだから。国民からすれば、試行錯誤だし、政治の側からしても、どんな議論や体験をともにしていくのかということも未体験。知恵も力も、探求も大いにしようじゃないか。そんな熱い夏になっていくのだぞってね。
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