凍える牙
原作は、乃南アサの直木賞受賞作。直木賞のサスペンスものだったらたいてい読んでいるのに、なぜかこれは読んでいない。だけど、木村佳乃のほうのドラマは見た覚えがある。その作品が韓国映画となった。9月8日から公開。一足先に見る機会があった。
原作は日本だけど、ぜんぜん違和感はない。むしろ、緊張感や孤独感がシャープに映し出される。日本が舞台だと、感情の衝突をかくしたり、あいまいにしたりで、むしろ難しいのでは。こういう厳しいシーンの連続は、こちらのほうが自然だ。
もちろんソン・ガンホはいい。だけど、主人公のイ・ナヨンも魅力的。刑事役の彼・彼女は、その社会の中心から離れて孤独を抱える。犯人の切なさ、そして人間の一方的な”願い”を背負って、復讐に走る狼犬の哀しみ。ラストの狼犬とオートバイとのチェイサーは主人公と狼犬との共鳴でもあろう。それが切ない。
あっという間の、2時間弱だった。
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