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2012/07/04

「生活保護のつらさ 分かち合えた」 板橋宿泊所火災1カ月で元居住者

 ちょっと心に残る記事。この事件を知ったときは、貧困ビジネスかと思ったのだけど。

「生活保護のつらさ 分かち合えた」 板橋宿泊所火災1カ月で元居住者(東京新聞)

 生活保護受給者が生活していた東京都板橋区の簡易宿泊所「ふじや旅館」で、経営者と入居者が死亡した火災から一カ月が過ぎた。今年三月まで一年七カ月間、旅館で暮らした男性(63)は、胸を締め付けられるような思いでいる。「生活保護を受けなければならないつらさを、入居者と分かち合えた大切な居場所を失ってしまった」 (堀祐太郎)
 現場は今も焦げ臭い。焼けた衣類が散らばり、むき出しのすすけた柱が惨状を示す。献花に訪れた男性は、焼け跡のガレージで灰をかぶった赤いワゴン車を指さした。「これに乗って、ふじやに来たんだよな」。記憶が一挙によみがえり、大粒の涙がこぼれた。
 中学を卒業して青森県から上京。日雇いの建設作業員として現場を渡り歩いたが、二〇一〇年六月に心筋梗塞で倒れた。健康保険も年金もない。医療費はすべて実費となり、区の福祉事務所に駆け込んだ。「建物が古くてあまりお勧めできないけど」と、職員はふじや旅館を紹介した。
 生活保護収入を狙って狭い所に大人数を押し込む業者もある。でも、経営者の羽田隆英さん(54)は違った。その日のうちに車で迎えに来て、買い物を手伝ってくれた。
 良い思い出しかない。カツ丼を作ってくれ、酒を酌み交わした。居住者たちは体を壊すなどして生活保護を受けている人ばかり。「みじめだな」「病気が治ってここから出られたら…」。それぞれの思いを明かすと、つらさが和らいだ。
 あくまでも定住先が決まるまでの一時避難で、入居は三カ月限定の約束だった。しかし、区は退去を迫らず、一年七カ月も暮らした。区は火災後の会見で「職員を定期的に派遣し、施設環境は常に把握していた」と説明したが、男性は「ほとんど来たことはなかった」と語る。
 入居希望者は後を絶たなかった。男性は今年三月での退去を決め、区から紹介されたワンルームマンションに移った。その後も、羽田さんらに会いに旅館を訪ねた。「早く体が良くなるといいね」と、火災前日にも声を掛けられた。その直後の悲劇。男性は今も現実感がわかないという。……

 しかし、希望者は後をたたなかったというのだから。生活保護利用者は、人間関係そのものがたたれてしまうケースがすくなくない。そういう人の居場所、絆になっているというは大事なことだけど。

 だけど、一方で、こういう施設が、利用者のもっているさまざまな問題を、ていねいに解決していくような機能をもっていたかというと、疑問は残る。それはもちろん、この施設の問題ではなく、行政の「貧困」である。この記事に、あわせて掲載されていた、もやいの稲葉さんのコメントにもあるように、行政が、実情にせまられて、こうした施設に、受け入りをまわしていたのなら、安全まで、行政が責任をおうべきだったことはいうまでもない。と同時に、ほんとうに、その人によりそって、先の展望のある支援をおこなうまでには、距離がありすぎる。「自立支援」という点では、先進地区とも言われる板橋でさえである。

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コメント

この件についても、哀れで切なく悲しい限りですね。
施設側としては、こうした火災等に備え、定期的な指導を受け、何らかの改善策を
幾らでも施していれば、少なくとも犠牲者は一人も出さずに済んだのかも知れません。
しかしながら、多くの間抜け会社と同様に、競争社会に煽れ、対応したくても経営的に
余裕が無く、改善も出来ずに、犠牲者を出してしまったと言う背景を見れば、こうした施設
ばかりでなく行政側の責任というものも極めて重く受け止めなくてはならないのは当然の
ことですよね。
だが、行政側としても財源ばかりでなく、不正受給対策等に追われ、本当に支援が必要な
施設や、生活に困っている人達に寄り添った支援が出来るだけの余裕もゆとりも無い状況
に追われているとすれば、一概に行政側ばかりを責めるのも気の毒だし、何とも言えない
切なく悲しい限りとしか言い様がありませんね。
本質的には、自分達のことは棚にあげて、他人に自己責任を押し付けたり、あるいは生活保護
受給者を勝手に差別したり、こうした弱者を助けたいとする国民の良心を自分達の勝手な良心
によって踏みにじったり、生活保護受給者の中でも、ただ自分達の勝手な都合により不正受給
をして、それが咎められれば、幾らでも文句を言ったり、原発事故等による変な風評被害に流され
たりして、犯罪等を引き起こしたり、変な騒ぎを引き起こし社会に迷惑を掛けて、足を引っ張る様な
ことしか出来ない馬鹿や間抜けの運命共同体となっていることが、日本の真実として見れば、
世界に対しては、余りにも恥ずかしいどころか、ただ呆れてしまうしかございませんよね。
ただ、これこそが、私たち日本人の社会における構造的矛盾や欠陥そのものでもあることを思えば
日本の将来のためには、こんな身勝手な運命共同体なんか幾らでも崩壊させるしかないし、こんな
共同体にしがみつくことしか出来ない連中は、その衝撃により物凄い痛みや悲しみに襲われ、泣き崩れるのは致し方無いし、ただ、これも避けては通れないことでもあるとすれば、これを乗り越えて
、私たち一人ひとりの日本人が自分の利益が他人の利益になることだけをして、困っている人達がいれば、自分達に出来る範囲で喜んで助けてあげたり、それなりに生活に余裕が出来れば、幾らでも喜んで税金や社会保険料等を払ってあげることで社会に恩返しすることだけを誇りとして富の公正な再分配と生活保護を受給したい人には何ら遠慮することなく受給出来る様にしてあげると共に、少なくとも不正受給等のモラルハザードの防止として、最低賃金水準を引き上げ、この最低賃金を生活保護の上限とすることで、個別の事情等により最低賃金に満たない稼ぎしか出来なければ、その差額分だけを生活保護として支給してあげることが出来る様にすれば、それで良いだけのことでは無いでしょうか。
また、こうした施設に対しても、幾らでも支援し、火災や防犯対策等を通じて、日本はもう経済的な豊かさは、無理に求めなくても、極端な金持ちと貧乏人の両者は共に一人もいなくなっても構わないのだし、貧富の格差そのものが幾らでも縮小し、変な騒ぎも無く、ただひっそりとした社会に変えることで、無駄な価格競争も無く、付加価値の向上により、極めて良心的な中堅企業や中小企業だけが、安定した収益や利益を確保しながら、雇用拡大や新たな雇用を創出し、日本経済全体が共に支え合い、助け合い、分かち合いながら、極めて低いプラス成長を維持して、国内需要の激減に伴い、辛うじて貿易黒字が維持出来る程度の経済規模にまで縮小することで、世界の中でも日本はただひっそりと存続していくことで、変な戦争にも巻き込まれること無く、いざとなれば騙されたふりをして、そっと静かにいないふりをするなりして、心豊かな外交が出来れば、それが日本の国益となると共に、アメリカや中国、ロシアをはじめ他国の国益に繋がることが出来れば、グローバル競争には敗北しても、日本の常識が世界の常識となり、日本の非常識が世界の非常識となる文化や社会に幾らでも改善することが出来れば、それが日本の文明の勝利に繋がることを誇りとして生きて行くことが出来れば、何も言うことは無いし、此れほど喜ばしいことはございませんよね。

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