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2012/07/17

明日担う力 陰り 170万人、正社員切望 働けない 若者の危機 第1部 鳴り響く警鐘(1)

 昨日からはじまった日経の連載。

明日担う力 陰り 170万人、正社員切望 働けない 若者の危機 第1部 鳴り響く警鐘(1)

 日本はいつの間にか若者に仕事を与えられない国になってしまった。学校を出た24歳以下の10人に1人が失業し、2人はアルバイトなど不安定な仕事で日々をやり過ごす。企業の競争力は低下し、社会保障の担い手が足りなくなる。経済の土台のきしみが聞こえる。若者の危機は、明日の日本の危機でもある。
 甲府市の郊外で――。地方国立大学の大学院を今春出た宮田貴弘(24、仮名)が、両親が住む実家を出て高速バスに乗る。行く先は都内のシンポジウム。就職へのヒントをつかむためだ。
 薬学で修士号を得たが、内定はもらえなかった。かつては多くの理系学生が研究室の教授推薦でメーカーに就職が決まっていた。「研究室ルートはあまりなく、自力で探すしかなかった」。大学院まで通い、自分に投資しても将来の保証にならない現実がある。
 東京都練馬区で――。飯久保友哉(25)が契約社員として働くコールセンターに向かう。高校卒業後すぐには就職せず、働きながら海外体験するワーキングホリデーでカナダへ。帰国後も英語の勉強を続け、営業の正社員に応募しているが、約70社から断られた。
 「1人で暮らすには不自由しない。でも先が見えない焦りはある」。一度コースから外れた場合の再チャレンジの難しさを感じる日々だ。
 三重県亀山市で――。県立亀山高校の進路指導部主任、前川明男(57)が蒸し暑さのなか、中小企業や商店街をこまめに歩き回る。来春卒業する生徒の就職先探しだ。
 3年前までは亀山工場を構えるシャープが毎年7人前後を採用していた。しかし新興国の追い上げでテレビ事業が揺らいだ結果、今春は2人。シャープに部品を供給する凸版印刷は11人がゼロになった。「リーマン前は挨拶に行くだけで求人枠をもらえたのだが」。学校など周囲がお膳立てしていた就職へのレール。それも細る一方だ。

 若者の雇用にかかわっては、いまだ、ミスマッチを主たる要因とする考えが根強く、だから、若者の側の変化を求めるものが根強く。財界から出される提案は基本それで満ちているし、政府の対応は、多少の幅があっても財界の議論を色濃く反映している。
 だけれども、そもそも、正社員の仕事を削減してきたことが、どんな問題を生んでいるのかは問われるべきだ。
 もちろん、日経だから、なぜこういう事態にたちいったのか。大競争時代、グローバル化対応という名の下に、限りなく人件費を削減する方向に走った問題についての指摘はないのだけれども。

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