貧困待ったなし! ―― とっちらかりの10年間 ――
ホームレスへの連帯保証人提供から始まった〈もやい〉も、すでに10年だ。ボクがここを知るようになったのは、2006~7年ごろのことだろうなあ。それでも5年たつのか。
貧困という問題はいろいろな角度から議論できる。しかし、現実の目の前にある貧困は、実に、やっかいで一筋縄ではいなかい。寄り添うことそのもののむずかしさ、さらには、運動と個人の問題、貧困のそのものの問題と、性など少しレベルのことなる問題、そういう問題でいろいろな試行錯誤を繰り返しながら、支援の運動をすすめてきた10年なんだと思う。そして、何よりもこの10年は貧困が劇的に広がった10年でもあった。そのことが〈もやい〉をとりまく環境を、劇的に変えてしまった。大きなうねりのように押し寄せる経済困窮者たち、そのもとで小さいこの団体は何ができるのか。そういう課題も背負うことになる。それらはすべて、現実に提示されている問題でもあるのだろうなあ。それでも、その問題に誠実に向き合うことをためらわず。日本社会の健全さは、こうした運動が、必死でささえているという言い方もできるのだと痛感させられる。貧困の問題は、いまなお、さらに問われ続けているのだから。
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