32軍壕に「慰安婦」存在明記 説明板と矛盾
今日のタイムス。明白な資料があるんだから…。
32軍壕に「慰安婦」存在明記 説明板と矛盾(沖縄タイムス)県は今年3月、那覇市の32軍壕に設置した説明板から「慰安婦」の文言を削除した。しかし資料集には、一時慰安所にいた女性たちが壕内に存在したことを示す文書が収録されている。
文書は「第32軍司令部 日々命令綴」の1945年5月10日付。米軍の攻撃が迫る中、辻町の料亭若藤の女性たちが壕から避難したことが記されている。若藤の女性たちは44年の10・10空襲後、首里坂下の慰安所「玉倶楽部(くらぶ)」で働かされていた。
県史編集委員・沖縄戦専門部会委員の大城将保さんは「女性たちが『慰安婦』をさせられていたことは明白で、県が文言を削ったのは不勉強というしかない。なぜ編集委員に問い合わせなかったのだろうか」と疑問を投げ掛けた。
このほか、テーマ別史料の「日本軍慰安所」の項には、伊江島の部隊が「特殊慰安婦10名に対し救急法を教育す」と書いた陣中日誌がある。戦場で看護要員として利用する狙いがうかがえる。
資料集では、「捨て石作戦」「県民総スパイ視」などの沖縄戦の実相が、日本軍自身の言葉を通じて明らかになっている。
テーマ別史料の「戦訓」の項では、沖縄戦の教訓として戦車に対して爆雷を抱えた自殺攻撃「肉攻」が有効だとした大本営陸軍部の「沖縄作戦の教訓」(45年6月)を紹介。「第32軍沖縄戦訓集」(同年5月)も「本県人は鈍感なるを以(もっ)て事前準備周到なる時は相当の効果あり」と、住民狩り出しの「成果」を誇っている。
解説した林博史関東学院大教授は「軍にとって、沖縄戦は本土決戦の実験場だった。特に沖縄住民に対して、うまく教育すれば使えるという差別的な見方が明らかだ」と指摘した。
「軍の沖縄人観」の項では、明治期からの内部文書を系統的に紹介した。「軍事思想及(および)国家思想共に薄弱」などと不信感をあらわにしており、スパイ視による住民虐殺の素地が理解できる。…
これは、県教育委員会がこんど発行した沖縄県史資料編23「沖縄戦日本軍史料」のこと。5250円かあ、欲しいなあ(苦笑)。職場は買うのかなあ?? だけど、ほんとに都合のいい資料は認めない。とくに証言やら日記のたぐいは徹底して軽視する。そして、否定する証明などせず、実証が不十分だとその事実を否定するような意見が、歴史研究の成果のような言い方を一方的して、あたかも、論争のあるような形にして、最後は、中立性のなで、みずからの主張をおしとおす。なんとまあ、典型的なやり方なのだろうか、歴史修正の。地道な、こうした実証研究の成果をメディアも含めてもっと大事にするべきだ。それが歴史から学ぶことのだだと思うけど。
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