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2012/05/16

大卒就職率93・6% 4年ぶり改善

 昨日のニュースだけどね。これをどうみるかは大事な問題なんだろうなあ。

大卒就職率93・6% 4年ぶり改善 ジョブサポーターが後方支援(東京新聞)

 今春卒業した大学生の就職率は四月一日時点で93・6%だったことが厚生労働、文部科学両省の調査で十五日、分かった。一九九六年の調査開始以降で最低だった前年同期から2・6ポイントアップし、四年ぶりに改善した。
 昨年十月一日、十二月一日、今年二月一日時点の調査では、いずれも過去二~三番目の低水準だったが、卒業前の最終盤で一気に上昇。雇用環境全体が必ずしも改善していない中、高い方から過去六番目と好転した。
 小宮山洋子厚労相は十五日の記者会見で「(ハローワークの就職相談員の)ジョブサポーターが学生と中小企業を結び付けるなど、一月から三月にかけて集中支援した効果が出た」と述べた。
 調査は大学、短大など百十二校を抽出して実施。大学生の就職率は男子が94・5%(前年同期比3・4ポイント増)、女子が92・6%(同1・7ポイント増)。文系が93・3%、理系が94・6%だった。
 就職を希望しながら職を得られなかった人は推計で二万五千人。前年の三万四千人から九千人減った。
 短大は89・5%(同5・4ポイント増)、高等専門学校は100%(同1・3ポイント増)、専修学校は93・2%(同7・0ポイント増)だった。…

 これが、その厚生労働省の資料。平成23年度「大学等卒業者の就職状況調査」
 しかし、実感と数字とは、だいぶかけはなれている。では、どう考えればいいのか。そのことについて、厚生労働省の官僚の千正康裕さんがブログでおもしろいことを書いている。
 「93.6%の就職率は、就職希望者に対する就職決定者の割合」「大卒者のうちの就職希望者68.9%です。
これが母数となっており、それの93.6%だから、実際には本当は就職したかったが別の道に行って、就職希望者にならなかっ学生が相当いるのではないか」
 そして、この後半の数字も文部科学省が公表している。

 この後半の指摘は、大事な点でもある。

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コメント

大企業ばかりでなく、中小企業への就職に結びつけようとしたことについては、評価に値する
ところはあるのでは無いでしょうか。
中小企業と大企業とで、実際にはどの程度なのか分かりませんが、大企業のような組織という
ものは、時代の変化に対応するのが遅くなる傾向にあることは、日本に限らず、アメリカにしても
ヨーロッパにしても全世界共通のことと考えられます。
特にアメリカにおいては、大企業に就職する人材というのは、そうした組織にしがみついて生きて
いくことしか出来ない人材であり、あくまでも単なる労働者にすぎず、質的にみれば、中小企業に
おいて、それぞれの得意分野というものを活かして、幾らでも良い物を提供し、利益に繋げて行く
ことの方が遥かに賢く、上の存在として高く評価され、それがアメリカ経済の底力となっているところは、日本とも共通するところはあるのでは無いでしょうか。
これを活かして、例えば中国においても急速に進む高齢化社会に向けての社会福祉について、
それを担う人材育成などのソフトウエアに関しては日本のノウハウを幾らでも伝えてあげたりすると同時に、ハードウエアに関しては、得意分野を生かして、アメリカと共に協力しながら推進してあげるようにすることで、日本の国益がアメリカの国益となり、中国の国益に結びつくことに繋がるのなら、此れほど喜ばしいことはございませんよね。

大学卒業後、海外に留学したり再就職したりする人達も中にはいるのでは無いかと考えられますが、それならそれで、それこそアメリカの中堅企業や中小企業等に就職でもして、そこで学んだノウハウを、日本の中堅企業や中小企業で大いに活かして貰う機会を与えてあげれば良いのだし、逆に、海外からも幾らでも外国人労働者を受け入れ、日本の中堅企業や中小企業をはじめ、介護等の社会福祉分野でも幾らでも活躍することが出来る機会を与えてあげることで、そのノウハウを祖国に帰国してからでも、例えば社会福祉分野に関しては、それこそ中国でも活躍することが出来る機会も与えてあげるようにしても良いのでは無いでしょうか。
日本は、もう規模拡大による経済成長なんか期待出来ないのだから、大企業なんか、幾らでも規模縮小し、海外に幾らでも追い出しても構わないのだし、どうせなら経済成長にしがみつく新自由主義者と、それにただついていくだけの単なる間抜け会社も一緒に、わざと騙されたふりをして、幾らでも海外に追い出して、それで悲惨な目に遭って、そのまま見捨てられることにでもなれば、それこそ腹の底であざ笑いながら、そっと静かに知らないふりをすれば、皮肉ながらも、それで良いだけのことでは無いでしょうか。

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