マスコミはなぜ 「マスゴミ」 と呼ばれるのか 補訂版
命をかけながら活動する弁護士として、すっかり支持を獲得した日隅さんの名著であろう。もちろん、メディア、マスコミのことを考えるとき、これがすべてということではないとは思う。だけど、権力とメディアの関係を考えるとき、これほど、基本的な問題を網羅的にわかりやすく論じた本はそうないと思うほど、よくできた本だと思うなあ。
日本独自の規制システムとして、独立行政委員会の不存在、クロスオーナーシップに代表される系列化、広告一業種一社制の不採用を指摘する。さらに、市民メディアの不存在、編集権の経営陣独占、記者クラブ、記者の権利の議論の不存在、司法の問題へと続く。増補版では、原発の問題まで行き届く。
権力を批判する視点は、著者の生き方そのものだとも思う。
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