都会の“孤立死” 届かないSOS
鎌田さんの「追跡! 真相ファイル」という番組が、新装開店だそうだ。で。今日は、表題の内容。北海道の姉妹の事件を追う。
1月下旬、札幌市のマンションで、40代の姉と知的障害のある妹が死亡しているのが見つかった。
家賃を滞納しガスも止められた部屋の中で、姉は病死。妹は携帯電話で助けを求めようとした形跡はあるものの、結局誰にも届かず、凍死した。
地域から孤立した一家が亡くなるケースは、さいたまや東京・立川など、その後も全国各地で相次いで発覚している。
NHKの取材班は、姉の手書きの履歴書や、区役所に生活保護を相談した際の面接記録などを入手。そこからは、生活の窮状を訴えたものの「申請の意志がなかった」として生活保護を受けられず、求職活動を続ける中で次第に追いつめられていった姉の姿が浮き彫りになってくる。
なぜ誰も姉妹のSOSに気付かず、手を差し伸べなかったのか?
姉妹が住んでいた地域や行政への取材を進めると、本来個人を守るためのものであるはずの「個人情報の保護」によって、誰も姉妹の様子がわからず、命を守ることができなかったという皮肉な現実が浮かび上がってきた。
さらに取材を進めると、これまで明らかになっていなかった亡くなる直前の半年間の姉の行動がわかってきた。ぎりぎりの困窮生活の中で、姉が最後に生きる望みを託した意外なものとは…。
なぜ、姉妹は“孤立死”しなければならなかったのか、追跡する。
なぜ、届かなかったのか。なぜ、助けられなかったのか。たとえば個人情報保護法がやり玉にあげられるが、それは、乗り越えればいい。そういうことはできるはずだ。それが政治の仕事であり、それが社会のあり方だ。
だけどね、やっぱりあいまいにできないは、生活保護が機能しなかったこと、最後のセーフティネットとしての役割をはたせなかったこと。それとね、いくら対策をうっても、いまのままでは、声を発せられない人、たとえば住民票がない人の声はとどかない。個人情報問題も含め、個人が孤立化しているのは、事実なんだから、問題はそこで何をするのか、何が出来るのかではないのか? それでも続く、孤立死。施策や行政の仕事が、孤立する世帯とはどういうものなのか、そこからなぜはじまらないのか? そして、市民の運動とどうつながっていくのかだ。
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