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2012/03/01

北朝鮮、ウラン濃縮停止 米と合意「協議継続の間」

 もちろん、これで一直線で事態が好転するとは到底思えないのだけれども、それはそれで注目すべきニュース。

北朝鮮、ウラン濃縮停止 米と合意「協議継続の間」(東京新聞)

 米国務省は二十九日、北朝鮮が寧辺(ニョンビョン)でのウラン濃縮活動のほか、長距離ミサイル発射、核実験の一時停止で合意したと発表した。国務省はまた、北朝鮮が国際原子力機関(IAEA)査察官の受け入れにも合意したことを明らかにした。 
 米政府は北朝鮮の行動について「依然として深刻な懸念がある」とする一方で、今回の合意は限定的ながら重要で問題解決に向けた進展を示すものであると評価。栄養食品二十四万トンに加え、追加の食糧支援提供に向けて近く北朝鮮側と協議に入る方針を示した。
 北朝鮮の外務省報道官も朝鮮中央通信を通じて合意内容を発表し、核活動停止期間について「米国との協議が行われている間」としている。一時的とはいえ、北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議再開の前提条件として日米韓が求めていたウラン濃縮停止が実施されることで、年内にも同協議が開かれる可能性が出てきた。同協議は二〇〇八年十二月以来開かれていない。
 米国と北朝鮮は二月二十三、二十四の両日、北京市内の北朝鮮大使館で高官協議を開催。協議終了直後、米国のデービース北朝鮮担当特別代表は協議内容の詳細を明らかにしなかった。協議内容を本国に持ち帰り、検討を重ねていたとみられる。
 協議の状況について国務省のヌーランド報道官は「北朝鮮は対話の雰囲気を改善し、非核化への意思を示した」と指摘した。
 朝鮮中央通信によると、北朝鮮側は六カ国協議が再開されれば、北朝鮮に対する制裁解除と軽水炉提供問題などが協議されることになるとしている。

 もちろん、北朝鮮の新指導部の動きは注目される。ただ、いずれにしても、北朝鮮の軍事的影響力はすでにかなり小さなものであるからして、だいじなのはアメリカの動き。アメリカの対アジア・太平洋戦略ついていろいろな議論はあるが、もちろん対中国でアメリカは強硬路線をとるつもりはない。あくまでもパートナーとして意識しつつ、軍事的な逸脱があればいつでも牽制できるというスタンスだろうな。むしろ東アジアへは、対話が外交をとおしてのコミットを強めようというのがいまのアメリカの姿勢でだろうと推測できる。すでに、アメリカが自身の軍事で、他国を従わせる力は弱まっているし、そのことが自覚されつつある。だけど、問題があればいつでも力でねじ伏せるという姿勢は失ってはいないのも事実。そういうアメリカの位置をしっかり見ていかないと。ただ、軍事的な対応を優先し、アメリカにもそれを求める=抑止力という名で、日本政府は、このままではアジアのなかでも孤立をしなけない状況にもあるのかもしれない。

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コメント

アメリカにしてみれば、北朝鮮が、物騒なことさえ仕出かさなければ、これに越したことは無い
ところでは無いでしょうか。
韓国や中国、ロシアにとっても、それにより東アジア地域の平和と安定が齎すことに繋がれば
それが国益となることは、日本にとっても同じことですよね。
沖縄の基地問題にしても、抑止力という点から言えば、あの韓国の歴史ドラマの中での清国
との裏取引をめぐる間抜け話を教訓にして、変なことさえ仕出かさなければ、それが何よりの
ことの様にも感じられるのですが。
韓国や北朝鮮、中国にしてみれば、朝鮮王朝時代の歴史ドラマをそのまま教訓にすれば良い
だけのことだと思えば、日本が反面教師となってあげるまでも無いことで、ただこれをアメリカと
共に学ぶと共に、無理をせず、そっと静かにいないふりをすることで、物騒なことに巻き込まれ
ない様にするだけでも良いのかも知れませんね。

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