大飯原発再稼働、枝野経産相が福井県に要請へ
事故の検証もまともじゃないし、実際に福島が収束したわけでもないのに、どうするんだ。
大飯原発再稼働、枝野経産相が福井県に要請へ(読売新聞)枝野経済産業相が4月上旬にも福井県を訪れ、定期検査で停止中の関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の再稼働の地元同意を求める方向で政府が調整に入った。
大飯原発の安全が確認されるのが前提だが、4月中に再稼働に向けた一連の手続きを終え、今夏の電力需給見通しに反映させたい考えだ。
大飯原発の安全確認を巡っては、原子力安全委員会がストレステスト(耐性検査)の1次評価を了承する報告書を週内にもまとめる。経産省原子力安全・保安院は月末までに、原発近くの活断層で地震が起きた場合の影響について結論を出す。経産相の訪問は、政府がこれらを踏まえ、首相と経産相ら関係3閣僚が再稼働に向けた安全性を政治判断するのが前提だ。
政治判断という言葉の何ともいえない意味合い(苦笑)。
ちょうどネットでは「フクシマのうそ」というドイツのドキュメンタリーが話題になっている。嘘で固められた原発、考えるべきことに蓋をし続けてきた政治のうそを告発する。
書き起こしもふくめて、映像はここにある。
そのうそと、政治判断ということの背後にあるのは、結局、原子力ムラというものの闇の深さだと思う。
なんやかんやで、『原発にしがみつく人びとの群れ』という冊子というか、ブックレットを読み直す。国民の七割の反対を前にしても、政府は原発の再稼働をすすめようとしている。事故のまともな検証もなされないにもかかわらず、「安全」を強弁する。“原子力ムラのペンタゴン”――財界・政界・官僚・御用学者・巨大メディアの五角形勢力は今なお原発にむらがっている。
この間、さまざまな角度から議論されてきた”原子力ムラ”だが、その規模は巨大で、その闇は圧倒的に深い。この本は、雑誌『前衛』連載に大幅に加筆をくわえたもので、彼らの全体像を、豊富で、しかも誰にでも知ることができる資料を使って、平易に明らかにしてくれる。この”ムラ”の解体こそが、原発ゼロにむけて決定的に重要であると認識させてくれる。原発ゼロの運動に、すぐに役立ち、その前進の力となるおすすめの一冊であるなあと、ほめてみる。
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