海辺の町に生き続ける~南三陸町の一年~
今日の、ETV特集。ずっと、ちゃんとみれたわけではないのだけど。いろいろ仕事をしながら、見ていた。やっぱり胸がつぶれそう。
タコ漁で全国的に知られる宮城県南三陸町。東日本大震災により、町の風景が一瞬にして失われた。良港を作り上げたリアス海岸が、逆に津波の被害を大きくした。
絶望の中にあった人々は、震災から時間を経るなか、少しずつ自らを奮い立たせてきた。湾内のがれきを撤去してタコ漁を再開させた夏、港には漁師たちを迎える町民たちの姿があった。稲の収穫が終わった秋、町を流れる川には、数年前に放流した鮭(しゃけ)が、いつもの年と同じように遡上(そじょう)を始めた。雪が降る冬、海の上にあがる初日の出をみつめる人々の姿。震災直前、町民憲章に「海のように広い心で、魚のようにいきいき泳ごう」との言葉を選んだ人たちは、一年をどのように迎えるのか。
南三陸町の海の町に生きる人たちの一年を見つめる。
この1年、ボクは何をしてきただろうか。3・11から数日後、ボクは福島に向かった、ファトジャーナリスト、そして、被災地でふんばる政治家に連絡をした。あまり寝ない日をすごして、その月の号をつくった。その次には、災害救援について詳しい精神科医の京都にいるN先生に連絡をとって、京都に向かった。それがはじまりだった。
1年たった、南三陸の記録を見ながら、どれだけ被災地によりそってきたのかを問う。その喪の哀しみを受けとめ、ともに歩んできたのだろうか、と。すくなくとも、政治は、向き合うことはなかった。
哀しみによりそい、ともに生きる、そのなかでこそ希望があるのだと。
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