ネットワークでつくる放射能汚染地図5 埋もれた初期被ばくを追え
今日のETV特集。これもまた…。
福島第一原発事故は事故初期に大量の放射能を環境中に放出した。中でもヨウ素131は、チェルノブイリでは、体内に取り込んだ子供の一部に、甲状腺がんが現れるなど、その危険性は国際的に認められている。 しかし、今回の事故では、住民にヨウ素131の影響がどれだけあったのか、その詳細はわかっていない。ヨウ素131は半減期8日と短い間に消失してしまうため、早期の測定、調査が必要とされてきた。しかし、国は、事故初期の現場の混乱などによって、ヨウ素131の動きを十分に捕まえることができず、住民の内部被ばく調査も行うことがなかった。 浪江町津島地区は事故初期から大量の放射能におそわれた。環境中に大量のヨウ素131があったと見られる時期も、多くの住民にその情報は届いてはいなかった。無防備なままヨウ素131にさらされた可能性がある住民の間では、子どもへの影響を懸念し、どれだけ被ばくしたのか知りたいという声があがっている。 どうすれば事故初期の被ばくの実態に迫れるのか。取材を進める中で、事故初期に独自の甲状腺調査が行われていたことや、これまで公開されていなかった原発周辺のデータがあることが判明。放射能測定の草分け岡野眞治博士や気象シミュレーションを行う研究者たちとネットワークを築き、その解明に挑む。
初期被曝の実相については、知りたいと思っていても、ほとんどこれまで、表に出てこなかった。いったいヨウ素131の影響はどうなのか。政府筋では、わからないとされてきたもの。民間の調査が浪江に入って、推計がおこなわれていた。そして、ヨウ素の拡散のデータも、研究者たちのネットワークで、ここにきて、だんだんと出てきた。
どう考えても、ヨウ素被曝の影響がないとはいいきれない。というか…。だけど、それならば、必要な健康管理のとりくみがおこなわれていると言えるのか。
そもそも、なぜ、当初から、初期被曝の実相をつかんで、対策をうとうとしなかったのか。過酷事故を想定していなかったと言っても、電源喪失の時点で、どういうことが考えられるかは、菅さんだって、わかっていたはず。だけど、個人的な立ち回りはしても、科学者を総動員して、調査したり、対策をすすめたりしなかったのか、そのことが1年たっても問われているのだ。除染の方法だと、その限界をどう考えるのかなども同じ。いまからでも、そういうとりくみが必要だと痛感するけれど。
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