« ネットワークでつくる放射能汚染地図5 埋もれた初期被ばくを追え | トップページ | 孤立死:市民団体が関係自治体に公開質問状 実態究明で »

2012/03/12

がれき処理を考える……

 がれき処理が進まない。1周年を前後して、そのことが、メディアで大きくとりあげられるようになった。どこかの市長さんは、がれき処理がすすまないのは、憲法9条のせいだということまで言いだす始末だ。住民の思いのなかで、被災地の苦労と連帯したいという思いから、がれき処理も受け入れるべきだという意見も存在する。
 だけど、放射能の問題は、やっぱり深刻だ。ことは政府がその基準を一気に8000ベクレルまであげたことからはじまる。それまで、放射性廃棄物は100ベクレルから対応が必要だと言っていたにもかかわらずだ。
 この問題について、チェルノブイリの研究者からも懸念が表明される。「がれきを動かすこと自体危険だ。放射能汚染がない地域にあえて持ち込むことはない。汚染しない野菜を栽培する場所が必要だ」と(琉球新報)

 ことは単純な問題ではないとして、しっかりとした議論はさけてとおれない。
 実は、別の問題も存在する。がれき処理で遅れているのは、広域処理なのかという問題だ。土佐のまつりごとさんが、この問題で、「現地で災害廃棄物の処理が進まないのは復興計画がたたないから、というのが実態という。」と書いている。もともとがれき処理は、復興資材(コンクリート・土砂)としての埋め戻し、セメント材料としての再利用、そして業者に販売してのリサイクルというのが大半なのだ。ここがすすまない。だから次のような声が出てくる。

岩手県岩泉町の伊達勝身町長は、朝日新聞2/29のインタビューで 「現場からは納得できないことが多々ある。がれき処理もそうだ。あと2年で片付けるという政府の公約が危ぶまれているというが、無理して早く片付けなくてはいけないんだろうか。山にしておいて10年、20年かけて片付けた方が地元に金が落ち、雇用も発生する。」「もともと使ってない土地がいっぱいあり、処理されなくても困らないのに、税金を青天井に使って全国に運び出す必要がどこにあるのか。」 と語っている。

陸前高田市の戸羽太市長が日刊サイゾーのインタビューに対し、
「がれき処理専門のプラントを作れば、自分たちの判断で今の何倍ものスピードで処理ができると考え、県に相談したら、門前払いのような形で断られた」。その後も、国会議論で必要性が認められたが、県と環境省の間で「県から言ってきてない」「国に言ったがウンといわない」という話で、無駄に時間がすぎている、と批判している。

 この点でも、大手メディアのミスリードは明らかな問題。冷静な議論が求められるこの問題に、あえて、意見の対立を煽りたてる。惑わされてはならない。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

« ネットワークでつくる放射能汚染地図5 埋もれた初期被ばくを追え | トップページ | 孤立死:市民団体が関係自治体に公開質問状 実態究明で »

政治」カテゴリの記事

経済」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/59689/54205949

この記事へのトラックバック一覧です: がれき処理を考える……:

« ネットワークでつくる放射能汚染地図5 埋もれた初期被ばくを追え | トップページ | 孤立死:市民団体が関係自治体に公開質問状 実態究明で »

無料ブログはココログ
2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31