声を上げよう!3・20広域避難者集会
結局、少し、遅刻しての参加でしたが、参加をするとそれはそれで、考えさせられてしまいます。あの事故で、一変した生活。ボクは「避難の権利」という言葉は、避けてきましたが、ここまで避難者の人権への配慮がないと、あらためてこの言葉のもつ意義は考えざるを得ません。実際に、いま、あの原発が安全なのかといわれれば、とうていそういう状況だとはいえません。それは、普通に考えればわかることです。同時に、まだ、その周辺では高い線量も計測されています。
問題なのは、そのことによって安全と安心をおびやかされた人への、さまざまな政策的な配慮をし、補償を考えるべき人たちが、いまだ原発を推進した政府と東電であるということです。これほど異様なことはない。そこには、責任んということへの明らかな欠如があります。
第Ⅰ部のシンポジウムの議論も、この問題をどう向き合っていくのか、考えさせられましたけれども、Ⅱ部の当事者のリレートークは切実です。引き裂かれる家族。くばられたアンケートには、驚くような悲しい実態も記載されていました。だけどね、制度はこうした当事者を置き去りにしていっています。住宅はあと1年です。2重生活の交通費は、唯一存在した高速料金の無料がこの3月で終了します。
同時にね、避難している当事者の苦しみの発言だったのですが、よく考えると、避難している人たちに厳しい言葉を発した、現地に残っている人の哀しみと苦しみがあります。残った祖父や祖母は孫にもあえない哀しみ。それはいつまで続くかほんとうにわからないだから。
たたかいも、合意も、その答えは、そう単純ではないでしょう。だけどね。やっぱり、こういうことが大切にされなければ、そんな社会ではぜったいにだめだと思います。それだけに、支援している人たちの、原発の危機にどう向き合うのかという根源をついた考えには共感ができました。けっして、一部の人の問題ではないのです。
変わらないことへの苛立ちはつのります。そして、自分の無力さにも苛立ちます。だけど、あきらめない思いも必要です。無力さに耐えながら、考えることが必要なのだと思います。
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