VOICE「米国流教育改革の落とし穴」
大阪のTV局、MBSのVOICEっていう番組が、アメリカを取材して、アメリカの教育改革の失敗から、大阪の教育基本条例を批判する番組を放映して、興味深かった。16日はワシントン、17日はニューヨークだ。
その内容は、まずは、ワシントンのミシェル・リー教育長の”ダメ”教師を追い出す教育改革で、学力テストの結果が悪かった学校が、23閉校になり、250人以上が解雇された。その進行はやがて、財政赤字を理由にした解雇へtpすすんでいく。
その大元は、NCLB法、いわゆる落ちこぼれゼロ法にある。小4と中2で学力テストが導入され、それをもとに学校間競争が強化され、教師への管理・統制を強めていく…。だけど、その結果は、どんどん学校がへり、子どもたちが学校から追い出されていくということになっていく。結局、アメリカでもその見直しがすすんでいる。
考えてみれば、その大元は、サッチャーの教育改革であり、その改革の見直しもイギリスではすすんでいる。
この番組に、橋下さんは相当おこっているようだ。だけど、その主要な点は、あつかった条例案が以前のもとであること(しかし、本質はかわらない)と、改革にはいい面と悪い面の両方がある。いい面をみないといけないというもの。それはあまりに筋違いだろうと思う。
もう1つは、これは大阪だけの問題ではない。こういう教育改革の方向は、そもそも文科省のそれと大きくわかるものではないし、実際に、全国でそういう傾向の改革がすすんでいる。そういう意味では、全国の問題としてうけとめるべきだ。もちろん、大阪がもっともむごくすすめなれているわけだけど…。
youtubeで、アップされているのはここ。
結構、おもしかった。
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