“必修化”は大丈夫か 多発する柔道事故
今日のクローズアップ現代。
4月から全国の中学校で、柔道を含む武道が必修化される。しかし、その直前になって、柔道の部活動や授業中に多くの子どもが死亡していることが明らかになった。学校で亡くなった子どもの数は、中高合わせて28年間で114人。柔道の死亡事故率は他のスポーツに比べて突出して高いことを示すデータもある。これは、名古屋の研究者が、文科省所轄の独立行政法人が持っていたものを、分析してわかったもの。これまで文部科学省は、こうした集計を行ってこなかったのだ。一方、学校現場では、事故多発を受け混乱が起こっている。指導にあたるのは大半が柔道経験のない教師。学習指導要領の解説には投げ技や乱取りまで記載されており、短時間で教えるのは危険だと専門家からも声があがっている。なぜ、事故の多発は放置されてきたのか、そして、安全対策は十分なのか、検証する。
みはじめて、あれ? みたことのある映像が続く。どうして? 再放送でもないし。これってデジャブ?などと考えていて、思い出しました。先週、関西に行っていたときに、関西ローカルのカンサイ熱視線とかいう番組でやっていたのと、ほぼ同じ内容でつくられていた。クローズアップ現代の1つのパターンなわけね。
だけど、それはそうと、新学習指導要領で、柔道が必修となって、ほんとうに安全が問題となっている。もともと、危険な武道。それがちゃんとした指導者抜きで、おこなわれようとしている。これまでも中高の部活動で、柔道では死亡などの重大事故が多いことは、このブログでも紹介しているし、裁判にもなっている。ボクは中高で体育の時間に柔道をならったけど、かなり技術をもった指導者が体育の教員だった。柔道が、活発なフランスでは、国家行事として、そういう指導者の育成がおこなわれている。柔道のコーチをするための国家公務員も多いことを、東海大の山下さんから聞いたこともある。
もう残された時間は短いが、ちゃんと、この問題には向きあわなければいけないし、中止も含めて検討すべき状況にある。
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