東日本大震災11か月 悲しみを抱きしめて-子どもを亡くした親たち-
そうか。そうだよなあ。今日のNHK・Eテレの福祉ネットワーク。
今、被災地では子どもを亡くした人たちが、苦しみや悲しみを共有しながら生きていこうという「分かちあいの会」が芽生えている。
宮城県仙台・石巻・気仙沼で月に1度開かれている「つむぎの会」には20人ほどの遺族が集まり、お互いの胸の内を語り合っている。
自分の本当の苦しみ・悲しみを打ち明けられず、家の中にこもっている人が少なくない中、会の存在が生きる支えになっている。「つむぎの会」に集う遺族の日々を見つめる。
あれだけの震災。多くの方が亡くなり、いまだ行方不明の人も少なくない。とても、この期間で、残された人の悲しみが癒えるわけではない。ましてや自分の子どもを亡くした悲しみが、たとえようのない大きなものだと思う。こうした悲しみを置き去りにして、復興を語ってはいけないと痛感させながら、遺族たちの取り組みを見る。
同時に、ここではふれられなかった問題もある。雇用、生活の再建は、大きな格差をともなって覆いかぶさっている。悲しみだけでは語れないような、厳しい現実がそのもう一方にある。その問題にも向き合う復興でなければならない。
きちんとした姿勢で、問題に向き合うこと。そのことを心した番組ということかなあ。
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