弱者の居場所がない社会 貧困・格差と社会的包摂
読んでいる途中で、相方にとられて、やっと戻ってきて、あわてて読了した。とっても素敵な本である。子どもの貧困研究で有名になったけど、そもそも彼女の研究対象は、貧困一般。その貧困の絶対像に迫ろうというのが本書。貧困の実態からときおこしながら、さらにそれがどんな困難を生んでいるのか、社会そのものに何をもたらすのかと展開し、対策としての社会的包摂を提案する。
貧困は、そもその経済的な困難であるわけで、その契機となるのは、雇用の問題であることも否定のできない事実だ。だけど、貧困は、さまざまな顔をして現れるし、そのときにさまざまな困難とあわさって出現する。だから、問題は総合的なものとして出現し、総合的な対応ぬきに貧困の問題は解決できないということなのだと思う。
いろいろ考えさせられる。承認にかかわる問題は、やっぱり考えないといけない。それを社会政策ではどう位置づけのかも。だけど、社会的包摂というのは、抽象的なものではけっしてなくて、具体的なものでもあると思う。貧困が複合的なものとして表出するのなら、その現れ方に、場所や年齢ごとにどのような特徴があるのか。そういう分析的な作業もまた必要なんだろうな。そこに政策としての包摂の課題もまた見えてくるのだろうな。そのことを考えていくうえでも、理念というものが大事なんだろうなあ。などなどと考えた次第。
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