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2012/02/15

東京都教委:単位取れなくても進級 全日制高校で導入へ

 これだけでは何をねらい、どのような教育がなされるのかどうも判断はできないが。ただ、大きな批判にさらされそうな感じがして、ちょっと大丈夫かとも思う。

東京都教委:単位取れなくても進級 全日制高校で導入へ(毎日新聞)

 東京都教育委員会が、1、2年生時に必要な単位が取れなくても進級する「単位制の考え方を取り入れた高校制度」を、16年度をめどに導入する方向で検討していることが分かった。対象は都立の全日制のうち中途退学者の多い高校。留年して「後輩」と一緒に学ぶことを嫌がる生徒たちの学習意欲引き留めを狙う。3年で卒業できない生徒についても、4年目は独自の教室を用意することを検討する。都教委によると、全国でも例のない試みという。
 ほとんどの全日制高校は、学年ごとに教育課程が決められ、修得できない教科があると留年することになる「学年制」だ。「単位制」は学年の区分がなく、決められた単位を取得すれば卒業できる。88年に全国の定時制・通信制課程で導入され、93年から全日制でも導入可能となった。
 都教委によると、都立高校では、進学重視の学校や普通科目と専門科目の双方を学ぶ総合学科など13校で単位制が取り入れられているが、今回は中退防止のため「3年間での卒業にこだわらない」学校を想定した。
 都教委によると、全日制の都立高に08年春に入学した4万66人のうち、3年で卒業したのは3万6424人。113人が留年して学校に残っているのに対し、入学者の5.5%にあたる2212人が中途退学していた。また、10年度の1年間に退学した1879人のうち「退学後、何もしていない」が約24%に上り、13年前の調査から約6ポイント上昇している。退学理由には、留年して後輩と同学年になり、学校が嫌になるケースが多いという。
 そこで都教委は学年制の全日制高に、3年までは成績が悪くても全員が進級できる新制度の導入を検討。卒業できなくても、4年目以降は不足分の授業を受けるだけでよいとする。後輩と顔を合わせずにすむよう、学校以外の場所を確保し、補習や個別授業を受けさせるサテライト方式も検討している。
 だが、卒業できない生徒を「3年生」に据え置くことで、生徒が大幅に増える学校が生じる可能性もある。都教委は今後、これに対応する教諭数や経費などの検討を進める方針だ。

 現状の教育制度のもとでは、高校には、さまざまな傷や、困難をもったまま進学してくる生徒が多い現状がある。その傷を回復させ、学びへとすすんでいくのはそうたやすいことではない。そのときには、場合によっては進級というものは柔軟でなければならないと思う。だから、いまの都立学校のように管理的で、子どもを振り落とすような進級の考え方は、あらためるべきだとは思うし、実態にもあわない。だけど、進級の基準をあいまいすることで、より学びとうことや卒業、進路選択ということが、自己責任にもっていかれたらどうしようもないわけで。そのあたりの分析や対策についてほんとうにどのように議論されているのか。困難な生徒ほど、多くの支援が必要なのだから。問題は、そういう若者・子どもの成長を支えるような、やわらかでやさしいシステムになることだけでども、どうなのかという不安だけが募ってしまうのだけれど……。

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コメント

都教委の方針に逆行するような大森高校。赤点即退学を入学者説明会でぶち、実際おとなしく真面目な生徒が、強制退学させられた。これはいいのかな。

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