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2012/01/24

アセス業者に防衛省OBが天下り

 笑えるなあ。こんなブラック、冗談みたいな話だけど。

アセス業者に防衛省OBが天下り(沖縄タイムス)

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に向けた環境影響評価(アセスメント)で、事業主の防衛省が評価書作成の調査を委託した元請け業者と現場で潜水業務を請け負った孫請け業者に、それぞれ防衛省OBが天下り先として再就職していることが23日、沖縄タイムスの調べで分かった。委託業者に同省OBがいることで、環境影響評価をめぐり科学的な客観性や信頼性が疑われかねないとの指摘がある。
 防衛省から調査を委託された元請け業者は、東京に本社があるA社の沖縄支社(那覇市)と、うるま市に本社のあるB社。両社合わせて計約1億5千万円で契約していた。
 A社には、2010年3月末で退職した防衛省OBが同年7月に再就職。A社から潜水業務などを請け負うC社には、同時期に退職した沖縄防衛局OBが同年6月に再就職した。両社によると、それぞれ顧問の役職に就いている。
 A社の幹部は「防衛省OBは東京にいるが、沖縄支社にはいない。再就職と影響評価の調査委託との関連は全くない」と説明。
 C社の代表取締役は「仕事の依頼が増えると思い、防衛省OBを再就職させた。評価書に関連した潜水業務を引き受けたが、OBとは一切関係なく、会社として環境影響評価の作業をしているだけだ」と話している。…

 だけど、日本のアセスの制度は、事業者と関係の深いところが第三者の顔をしてアセスをできるっていうことなんだよなあ。これそのものは明らかに制度的な欠陥でしょう。そして、そういう欠陥の制度そのものの空洞化させるような、無茶苦茶なアセスのすすめかた。
 そして、沖縄のやってきた防衛大臣はこうだもんねん。これも、何というか。

「頭上にヘリ多くない」普天間視察で防衛相(沖縄タイムス)

 就任後初めて来県した田中直紀防衛相が23日午前、宜野湾市の嘉数高台から米軍普天間飛行場を視察した際、同飛行場に隣接する普天間第二小学校の安全性について、「すぐ頭上にヘリコプターが降りてくるというが、そういうケースはそんなに多いわけじゃないんでしょう?」と、真部朗沖縄防衛局長に質問する場面があった。同校や市は騒音被害や墜落の危険性を繰り返し訴えており、大臣の認識の甘さが問われそうだ。田中氏は午後の会見で発言の真意を問われ、「そのような発言はしていない」と発言そのものを否定した。…

 政治家としての資質そのものが疑われるような人を大臣にして、みんなが唖然としているあいだに、正面突破しようとでも思っているのかなあ。しかし。まあ。

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コメント

まさかとは思うが、アセス評価を下請け業者に適当にやらせておいて、表紙だけを差し替え偽装したものでごまかすなんて、確か韓国の歴史ドラマであったような間抜け話の様なことを仕出かされては、たまったものでは無いどころか、呆れてしまうしかありませんね。
さすがに、有り得ないとは思いますが、当初は絶対に有り得ないと言っておきながら、中曽根大震災を引き起こし、想定外なんて言う言い訳しか出来ない様な連中と変わらないところもあるとすれば、非常に心配なところではあるのですが。

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