この国と原発:第4部・抜け出せない構図
たぶんね、ショック・ドクトリンにしても、ハシズムにしても、国民と決定的な矛盾があるかぎり、長く続かない。もちろん、延命の新しい方策はくり返されるけどね。問題はこれをどう新しい政治のあり方につなげていくのかだよなあ。原発も同じ。大手メディアもここまで書くようになったわけで。
この国と原発:第4部・抜け出せない構図/1(その1) 重鎮学者が会社設立(毎日新聞)◇資金調達、直弟子に寄付
06~10年度、東京大で原子力を専攻する研究者が受け取った奨学寄付金を集計すると、意外な結果が出た。最も多額の寄付をしたのは、「IIU」という無名の株式会社で計600万円。三菱重工業(計567万円)やIHI(計400万円)などを上回る額だ。寄付額6位にも、NPO法人「日本保全学会」(計327万円)という耳慣れない組織が顔を出している。
背景を探ると、学者自身が企業や学会を作り研究資金を調達している構図が浮かんだ。
IIUと保全学会には共通点があった。ともに03年、宮健三・東大名誉教授が設立し、トップを務める。IIU本社は東大本郷キャンパスから100メートルほどのビルの一室にあり、保全学会事務局も同居する。宮氏は東大で原子炉機器工学を研究。01年の退職後も原発老朽化対策を検討する国の委員会の委員長などを歴任し、学界の重鎮として知られる。
両組織からの東大への寄付は、ほぼ全てが大学院原子力専攻長を務める上坂充教授と、同じ研究室の出町和之准教授あてだ。両氏とも宮氏の教授時代、研究室に助教授や大学院生として所属した「直弟子」にあたる。
IIUの登記簿などによれば、原発の維持管理技術開発などが主な業務で、電力会社からも仕事を受託。独立行政法人・原子力安全基盤機構から助成金を受けたこともある。
保全学会も原発の維持管理技術がメーンテーマ。法人会員には電力各社や三菱重工業、東芝など67社が名を連ね、役員は研究者や電力会社幹部が務める。10年度収支計算書によると、2049万円の会費収入のほか、講演会の事業収入などが4628万円あった。
上坂氏らに集中して寄付するのはなぜか。宮氏は取材に当初、保全学会の寄付について「上坂先生らが参加する保全学会の分科会で、軸受けの損傷を測定する技術を研究している。その研究への助成金」と説明した。支出の手続きについては「分科会には主査や幹事もいて、参加者の合意で審査している。メンバーは個人情報なので言えない」と答えた。IIUについては「私企業なので」と説明を避けた。
ところが、保全学会が発行する学会誌の記事から「審査」の状況が判明する。…
とても醜い姿がある。そして連載は続く。
この国と原発:第4部・抜け出せない構図/1(その2止) 資金支出、自ら審査
この国と原発:第4部・抜け出せない構図 政官業学結ぶ原子力マネー(その1)
この国と原発:第4部・抜け出せない構図 政官業学結ぶ原子力マネー(その2止)
この国と原発:第4部・抜け出せない構図/2 議員立法に業・官の壁
だけどね。絶対に、その巻き返しの力は軽視しない。
今日もいろいろある。電力需給:政府今夏試算「6%余裕」伏せる(毎日新聞)だとかね。こんなのもある。原子力対策本部に議事録存在せず 保安院「急に開催、対応困難」(共同通信)。どこまでも、情報は出さない。
強い決意をもって、たたかうってこと。
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