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2012/01/02

大手新聞の新年社説は?

 新年の社説は、その新聞社の主筆とか、偉い人が書く、その新聞の方針みたいなものだと言われている。混迷した時代もあれば…。

朝日新聞 ポスト成長の年明け―すべて将来世代のために
読売新聞 「危機」乗り越える統治能力を ポピュリズムと決別せよ
毎日新聞 2012年激動の年 問題解決できる政治を
日経新聞 転換期日本 変化の芽を伸ばす(1) 資本主義を進化させるために
東京新聞 年のはじめに考える 民の力を今、活かそう
北海道新聞 ニッポンつくり直し(1) 未来に責任を持つ社会に 大震災があぶり出したもろさ/「足元」を大事にする発想こそ

 社説は、激動の時代ととらえるのは、共通している。大きく社会が変わろうとしている、その中身を社説はどうとらえているのか。朝日は、脱原発に言及するも、しかし、その激動の本質にはせまらない。そのそも財政が困難になった原因は何なのか。結局、開国であり、いったい改革へとすすんでしまう。だから変化がうわべだけで終わってしまう。読売はポピュリズムを批判するも、その立場は頑として古い思考にある。そして、日経にいたっては資本主義の進化をさけぶ。毎日は民主主義の価値の再認識のうえに政治の再興をさぐるわけだけれど、問題はそこで政治が何をなすかなのだろけど、そこにまったくふれない。 政権に批判的な東京だって、じゃあどうすればいいのか、何をいっているかわからない。被災や原発事故に正面からむきあったのは北海道だけだなあ。
 問題は、その滑稽さに、メディア自身が、どれだけ自覚的なのかということなんだろうなあ。多くの人のメディアへの目は確実にきびしくなっているのだが。どこまで、メディアがおかしくなっているのか。そのことを多くの人の認識へとどうつなげていくのか、そういうことにも真剣にとりくまければいけない年になるのだおるなあ。

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