黒い雨:67年後の無念…厚労省検討会、拡大認めぬ報告
何なんだろうね、これって。そして何ものなんだろうね、この人たちって…。
黒い雨:67年後の無念…厚労省検討会、拡大認めぬ報告(毎日新聞)「被爆者」と認めてくれないのか--。広島への原爆投下後に降った放射性物質を含む「黒い雨」の援護対象区域見直しを検討している厚生労働省の有識者検討会が20日、約5カ月ぶりに開催された。現行区域を約6倍に拡大する広島市などの要請はデータ不足などを理由に採用できないとの報告があった。67年を経て立ちはだかる「科学」の壁。傍聴した体験者たちは「私たちの証言に耳を傾け、真実に向き合ってほしい」と訴えた。
「全く『被爆者』の立場に立っていない」。この日早朝の新幹線で上京した広島県「黒い雨」原爆被害者の会連絡協議会事務局次長、松本正行さん(86)=広島県安芸太田町=は、一度の現地調査もしていない国や検討会に憤った。
松本さんは1945年8月6日の米軍による原爆投下時、爆心から北西20キロ余りの親戚宅にいた。広島の方角に青い光が見え、しばらくして地響きがした。昼過ぎ、近くの自宅前で雨を頭から浴びた。「夕立のようだった」。広島市内の小学校名や児童名が入った絵、爆心地に近い商店の伝票までも降ってきた。放射能汚染を考えるはずもなく、谷の水をそのまま飲んだ。雨で黒く汚れた草を刈ったのを覚えている。…
今月、一連の原爆症認定集団訴訟で計8判決が、国の認める範囲より広域で放射性物質による被ばくがあった可能性を指摘していたことが、毎日新聞の検証で判明した。「このままではみんな死んでしまう。司法判断を真摯(しんし)に受け止めるべきだ」。松本さんは、訴訟で敗訴を繰り返した国に求めている。
毎日が検証した記事はこれ。原爆症認定訴訟:より広域で「黒い雨」 8判決認める--広島司法がこれだけ、認めたものを、科学だとか専門の名で切り捨てる。科学のあり方も問われている。
そして、この認定は、現在の被曝にもダブってくる。そんな問題でもあるのだろうなあ。
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コメント
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全く呆れてしまい、コメントすることも無いのですが、これこそが、今回の中曽根大震災による天罰
を引き起こした根本原因に繋がるのでは無いでしょうか。
このままでは、何も首都直下型地震でなくても、それこそ何処かの原発が自爆テロ等によって
破壊されたりすれば、それこそ、「慎太郎大震災」による天罰ということにでもなれば、それこそ
たまったものではありませんね。
今回の中曽根大震災は、地震や津波による自然災害が引き起こしたことによるものであること
については、国際社会としても多少の同情の余地はあるものの、自爆テロなんかによって慎太郎
大震災を引き起こし、放射能汚染を拡大させたとあっては、さすがに一億総懺悔したところで、
国際社会からは収まりはつかなくなるだろうし、それこそ日本は幾らでも袋叩きにされ、こんな
馬鹿連中こそ、その命を持って代償しても許されることは無いと考えられますね。
再発防止策としては、こんな物騒な原発なんか一掃するしか無いところではありますが、そのため
には、アメリカより、幾らでも原発推進勢力を追い詰めて頂くと共に、国民全体としても、これを歓迎
し、原発推進勢力に対して、「ふざけるな、この馬鹿野郎、お前らこそ、幾らでも放射能の浴びて、とっとと死んでしまえ」と言う位の、物凄い怒りをぶつけるて見捨てると共に、皆で喜んで節電に協力
し、無駄な消費も抑制すると共に、喜んで税金や社会保険等の負担をしてあげることを通じて、被災者をはじめ、生活に困っている人たちに幾らでも廻してあげる様にすることにより、経済成長なんか諦め、グローバル競争にも喜んで敗北する道を選択することで、日本は、ただひっそりと存続し、
二度と近隣諸国等にご迷惑をお掛けすることが無い社会に変えて行くことこそが何より大切なことでは無いかとさえ、つくづく感じますが如何でしょうか。
投稿: asa | 2012/01/21 11:26