大学を変える、社会を変える~18歳主義•卒業主義•親負担主義からの解放~
最近、とってもおもしろい研究会が続いています。先週の土曜日の全進研の学習会。
講師の矢野先生は、工場の設計から社会工学へ。教育が変わればと、教育の分野にきた変わり種。
大学は何を改革してきたのかを新制大学60年間を振り返り、戦前の高等教育、いろいろあったものをまとめて大学にアメリカ型の大学に作り変えた歴史を振り返り発足時からの構造的な問題を指摘する。改革の歴史、改革の9割が制度の改革で、法制度を変えたらよくなるという想定であったと批判する。
大学はなぜ大衆化したのか。「政府」の政策は?しかし、日本の大学の現実は、お母さん、大学を面接してみませんかというキャッチコピーに代表されるように、入学生の18歳主義、入学したら卒業するのが当たり前、高い教育費を負担するのは親の務めという考えが支配する。
だけど、なんのために大学はあるのか。家計負担が2・8兆円という現実が示すように、大学は個人のためにあるのだろうか?
ここを変える。資源論を考えるのが政策だと強調する。親から学生を解放する。18歳で成人に。自己負担 卒業後 オーストラリアをモデルに紹介しながらさかざなな議論を紹介しうる。肝は、いつでもだれでも大学にいけるように。
レジャーランドからいまはビジネスランド。冒険する大学をつくらないと。失敗することができる大学に。
いろいろ問題は指摘されるが高校のレベルはかなりのもの、上等すぎるほどだという。そこを基本に、日本の教育の構想はいやはや、説得されました。
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