私が愛したウルトラセブン
今年の年末はいろいろあって、実家にも、富山にも帰らないことになった。それで自宅でゆっくりすることにする。今日は、ひたすら掃除の一日。だいたい台所周りで1日が終わってしまうようなあ。テレビは、ずっとBSモード。もともと、バラエティは大嫌いだから、とりあえずBSで、午前中はニューシネマパラダイスの完全版をちらちらとみながらの掃除。午後、買い物のあと、表題のドラマを見た。市川森一の追悼。
ウルトラセブンを放映していたのはボクが9歳から10歳のころ、ウルトラQ、ウルトラマンと見続けてきたボクは、このセブンにも夢中だった。だけど、何よりも夢中にさせたのはアンヌ隊員だったろう。独特のストーリーも夢中にさせた。
この私の愛した…が放映されたのは93年。ボクは30代の半ばだった。この物語の影に、沖縄の問題があったことをはじめて知った。金城哲夫、上原正三、ウルトラの世界をいろどった脚本家は、いまだ占領下にあった沖縄に育ったことを。若き市川は、彼らとともに、生きていた。その思いがこもったドラマってこと。
だけど、それでも、30代のボクは沖縄のことなんて、これっぽっちも知らなかった。まだ、少女暴行事件が起きるまえ。年をとってわからなくなることも少なくないけど、年をとっていろいろなことをたくさん知って、わかること、考えることって、たくさんある。そんなことを考えながら見ていた。戦後の日本の文化史の一側面の物語だなあ。来週の後編もまたみなくっちゃ。
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