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2011/12/19

奨学金:新制度創設 低所得学生対象に「出世払い」で返還

 どうも、概算で出されていた給付制奨学金は、またもや棚上げのようである…。

奨学金:新制度創設 低所得学生対象に「出世払い」で返還(毎日新聞)

 中川正春文部科学相は19日、来年度予算案について安住淳財務相らと会談し、年収300万円以下の低所得世帯の学生が、卒業後に一定の収入を得るまで返済期限を猶予する無利子の貸与奨学金制度を新設することで合意した。中川文科相は「出世払いの奨学金」と銘打ち、来年度の新規利用者約10万人のうち約3万人が対象になると見込む。
 現行の独立行政法人「日本学生支援機構」の貸与奨学金は無利子と有利子の二本立てで、本人の卒業後の年収が300万円以下の場合などについては返済を最大5年間猶予する制度もある。文科省は概算要求に返済不要な給付型奨学金の創設を盛り込んだが、将来の定収入を条件とした猶予制度を設けることで財務省側と折り合った。また、無利子奨学金の新規貸与者の増加分を1万5000人とし、このうち6500人を東日本大震災の被災者枠とする。

 異常な高学費のもとで、いまの奨学金の問題は、さまざまに指摘されている。先日の集会などでも、生活保護費から奨学金の返還をするなど、ちょっと考えられないような話もあって、おどろいたが、日本の奨学金の取り立ての問題は、もはや国際的な人権問題にもなりかねないほど、深刻になっている。学費の無償と給付制の奨学金両方のない国は日本だけという批判も強まっていた。そこで、低所得者層を対象に、彼らが卒業後一定の所得に達するまで、返済を猶予する制度がつくられる。これそのものは、大きな批判と運動の前につくられようとしていることにはちがいない。
 だけどなあ、そもそも、低所得世帯の学生で、無利子の貸与という限定付きだから、かなり厳しい。そういう制限がこれだけつよいと、現状の高学費のもつ、親の負担が前提、家族・世帯単位の自己責任という枠組みは変わりそうにない。そのあたりが厳しい。そもそも高学費を何とかしないと、その一歩としてまず給付制、その前段かなあ出世払いというのは。しかも、すでに借りた人の問題はここでも手だてはうたれない。そこが深刻化しているのになあ。この問題の解決はまだまだだけど、絶対にあきらめずに声をあげないといけないなあ。

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