ストロンチウム 都内3カ所で検出
うーん、ストロンチウムか。想像されてはいたことなんだろうけれども。
ストロンチウム 都内3カ所で検出(東京新聞)東京・霞が関の経済産業省庁舎前(千代田区)など都内三カ所の路上に堆積していた泥から、微量の放射性ストロンチウムが検出されたことがわかった。福島第一原発から約二百五十キロとより遠い横浜市港北区のマンション屋上の泥などからも十月中旬に確認されている。ストロンチウムについて文部科学省は同原発から半径百キロ圏内でしか土壌調査しておらず、専門家などから調査範囲の拡大を求める声が上がっている。
調べたのは、港北区の自宅マンション屋上でストロンチウムを突き止めた教員男性(38)らの住民グループ。
十月上旬、経産省前のほか、東京国際フォーラム前(千代田区)と都営地下鉄清澄白河駅前(江東区)にたまった土壌を採取し、横浜市鶴見区の民間検査機関・同位体研究所に測定を依頼した。
検査結果によると、ストロンチウムは一キログラムあたり最大が東京国際フォーラム前で五一ベクレルを検出。経産省前が四八ベクレル、清澄白河駅前は四四ベクレルだった。
一方、放射性セシウムについては経産省前の四万八〇〇〇ベクレルが最大。東京国際フォーラム前が二万九五五ベクレル、清澄白河駅前は一万九一二七ベクレル。これらは国や東京都が全く把握していないデータだ。
横浜市は男性の指摘を受け、十月中旬、市内三カ所からストロンチウムを検出し、福島第一の由来であると発表。市はストロンチウムの調査範囲を拡大するよう国に求めたが、文科省はまだ横浜の土壌の検査中という。
ストロンチウムの広範囲な汚染の一端を明らかにした男性は「国は食品のストロンチウムの規制値も示し、食品検査に結び付けてほしい」と話す。…
ストロンチウムは、骨に蓄積するから人体への影響も大きいとされる。ここにも、こんどの事故で、放射性物質が大量に飛散したことの重大性の一端が見える。到底、楽観的に考えられないのだけれども、その認識の共有化もなかなか難しい課題でもある。
だけど、できることを一つひとつ一致させてやっていくしかないのも事実。決して押しつけにならないように。だけどなあ、”被ばく”ということに、ほんとうに広範な人が向き合って、そのなかで幸福に生きることを追求していかなければいけない社会というわけなのだろうなあ。
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