「犯す前に言うか」田中防衛局長 辺野古評価書提出めぐり
驚くような問題である。国民の政治への不信が刻み込まれる。今日は一日、どこにいってもこの話題でもちきりだった。だから、ちょっと遅いけど。
「犯す前に言うか」田中防衛局長 辺野古評価書提出めぐり(琉球新報)沖縄防衛局の田中聡局長は28日夜、報道陣との非公式の懇談会の席で、米軍普天間飛行場代替施設建設の環境影響評価(アセスメント)の「評価書」の年内提出について、一川保夫防衛相が「年内に提出できる準備をしている」との表現にとどめ、年内提出実施の明言を避けていることはなぜか、と問われたことに対し「これから犯しますよと言いますか」と述べ、年内提出の方針はあるものの、沖縄側の感情に配慮しているとの考えを示した。
県などが普天間飛行場の「県外移設」を強く求め、県議会で評価書提出断念を求める決議が全会一致で可決された中、県民、女性をさげすみ、人権感覚を欠いた防衛局長の問題発言に反発の声が上がりそうだ。
田中局長は那覇市の居酒屋で、防衛局が呼び掛けた報道陣との懇談会を開いた。報道陣は県内外の約10社が参加した。
評価書の提出時期について、一川氏の発言が明確でないことについて質問が出たとき、「これから犯す前に犯しますよと言いますか」と発言した。
懇談会終了後、沖縄防衛局は、琉球新報の取材に対し「発言の有無は否定せざるを得ない」と述べた。…
記事にあるように、居酒屋での宴席の発言である。だけど内容が内容だけに、地元紙が公表に踏み切った。あたりまえの良識である。しかし、この宴席の金は誰が出しているのかと、気になる。本土のメディアは、まずはどういう対応をしたのか、明らかにすべきであろう。
ほんとうにひどい。女性の人権をふみにじる発言であるということが一点。しかも、アセスの公表がそのような人権を踏みにじる行為に例えたこと。
そして、さらに発言は続いた。
田中沖縄防衛局長の発言要旨(時事通信)防衛省の田中聡沖縄防衛局長が28日夜、記者団との非公式懇談で発言した要旨は次の通り。
-防衛相は環境影響評価書を『年内に提出する』ではなく『年内提出の準備を進めている』とあいまいに言っているのはなぜか。
(女性を)犯すときに、『これから犯しますよ』と言うか。
-沖縄は66年前の戦争で軍がいたのに被害を受けた。
400年前の薩摩藩の侵攻のときは、琉球に軍がいなかったから攻められた。『基地のない、平和な島』はあり得ない。沖縄が弱いからだ。
政治家は分からないが、(防衛省の)審議官級の間では、来年夏までに米軍普天間飛行場の移設問題で具体的進展がなければ辺野古移設はやめる話になっている。普天間は、何もなかったかのようにそのまま残る。
辺野古か普天間かを、政治と違うレベルで迫る。しかも、アメリカの主張をそのまま代弁する。そのことを平然と発言する。
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またまた、驚くと言うよりは、こんな馬鹿な公務員がいるということに対して、国民として
呆れてしまうしかありませんね。
これでは、国際社会から、日本政府が幾らでも馬鹿にされても当然のことであるし
恐らく、北朝鮮にも馬鹿にされても、何らおかしくはありませんね。
こんな馬鹿な公務員なんか、幾らでも懲戒免職にされても当然のことであるし、
沖縄県民に限らず、日本国民全体としては、よくもこんな馬鹿な公務員を雇って
恥ずかしくないのか?と、幾らでも怒りをぶつけてしまっても構わないところでは
無いでしょうか。
その上で、政府全体として深く反省し、襟を正して、ただ、国民のためになることだけ
をすることで、社会全体が幾らでも安定して幸福に暮らせることが出来るようになれば
国民全体としても、皆で出来ることをして、喜んで税金を払ってあげるようにすれば、
もう、それだけで十分ですよね。
日本は、経済成長なんかしなくても構わないし、無理をして覇権を求めなくても、国際
社会での存在感も喪失しても一切惜しくは無いのだから、ただ、近隣諸国にご迷惑
をおかけすること無く、ただ、ひっそりと存続して行きさえすれば、他国との戦争に
巻き込まれることも、攻撃されることも無くなるのなら、もうそれで良いのでは無い
でしょうか。
投稿: asa | 2011/11/30 21:27