独裁を許さない
いよいよ大阪のダブルの政治戦である。独裁を許すのかどうかが大きな焦点となっている。
橋下さん自身が自認する”独裁”とは何か、教育条例などが何をめさしているものなのかについては、多くの人が論じているので、ここではくり返さない。
ちょっと視点を変えて考えてみた。
橋下は、その著書でも、人を変えるのではなく体制を変えるということを言っている。そこで、都構想や、教育条例などが出てくるというわけだ。だけど、ここで言っているのは、実は、選挙で選ばれた人の言うことを聞けと言っているにすぎない。そうすれば大阪に活力を作ってみせると。これは、どちらかといえば人を変えろということではないのだろうか?
本当に体制を変えるというのはどういうことなのか。そのためのリーダーシップとは何なのか? この点で意見が多様化する社会のなかで、さまざまな意見を合意に導いていくようなリーダーシップこそがいま一番求められているのではないだろうか。そして、そういう合意をおこなえるような仕組み、リーダーがこの点であやまらないような監視をするような仕組みをつくることこそが体制を変えるということではないのか。明らかに、橋下氏の主張は、すり替えにほかならない。
だけど、それでも、なぜ多くの人は、橋下氏に期待するのか? そこに政治への不満や不信があるということは言うまでもないと思う。多くの人は、自分の行動や選択は個別化され、個人の問題と考えている。そのとき、政治の選択も、個人のものになる。だから、政治への不満を蓄積してきた行為自身が個人の選択の問題と考えてしまう傾向があるのかもしれない。だけど、政治的な合意への参加やそのための監視こそが必要で、それは、多くの人との共同の作業でしかなしえない。そこの溝を埋めないといけないのかなとも思う。
独裁を許さないたたかいは、そのなかでこそ、豊かな議論だとか、そして、新しいつながりや連帯をつくるとりくみであるべきなのだろうなとも思ったり。
そういうふうに、つらつらと考えたりするなあ。
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