私たちの教室からは米軍基地が見えます
ボクは泣き虫だからこんな本は、泣きながら読みます。ものすごく、悔しくて切ない本です。普天間第二小、世界一危険な普天間飛行場の直ぐ横にある、世界一危険な小学校の文集「そてつ」につづられた基地への思いを、彼らのその後を追って書かれたルポルタージュ。沖縄タイムスの渡辺豪さんが渾身の思いを込めた本だ。出版は、ウチナーによるウチナーのためのボーダーインク。
ボクは、それでも、沖縄問題は、ずっと追いかけてきたつもりだった。職場でも沖縄通である。だけど、ボクは当事者ではなく、当事者がどのような思いで、この基地のそばで、基地とともに生きてきたのか。基地がなければという思い。だけど、いくら基地がない方が経済的にも発展すると追われても、基地で生活している人がいるなかで、断ち切れない複雑な思いと葛藤。その当事者の強い思いを渡辺さんは等身大で描く。
結局、ボクは本土の人間である。その本土の人間が、ではどういう責任を果たさなければいけないのかが、するどく問われたりする。
ちなみに、今月、ボクが仕事で掲げたの、沖縄のたたかいこそ、日本で共有すべき宝であるということ。後戻りできない沖縄のいまから届いた一冊の本は、ぜひ読んでほしいなあ。
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