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2011/10/17

金原ひとみさん:放射線心配、子どものため東京から岡山へ

 こんな新聞記事があったので、クリップ。いろいろ考えさせられる。

金原ひとみさん:放射線心配、子どものため東京から岡山へ(毎日新聞)

 東京電力福島第1原発事故による放射線被害から子どもを守るため、首都圏など東日本大震災の被災3県以外からも西日本に避難している人は多い。東京都から岡山市に自主避難した芥川賞作家、金原ひとみさん(28)は毎日新聞のインタビューに応じ、「子どもを被ばくさせたくない。危ないかどうか分からないけど、分からないからこそ避難した」と語った。
 震災発生翌日の3月12日、原発事故のニュースをテレビで見ていると、そばにいた夫と父親から避難を勧められた。その日のうちに長女(4)を連れ、祖母が生前住んでいた岡山市内に向かった。臨月だったのですぐ戻るつもりだった。しかし原発事故が収束しないことに不安を感じ、4月、東京には帰らずに同市内の病院で次女を出産した。今は、長女を保育園に預けながら次女の世話をしている。
 震災前は育児も家事も手を抜いていた。家事代行サービスを利用し、料理も週に1度作る程度。金原さんは「長女は生後6カ月で保育園に預け、仕事と育児、遊びを全て堪能していた」と振り返る。しかし今は、次女に母乳をあげているため外食を控え、自分で料理を作るようになった。「とにかく、子どもを守ることが大事だと思っている」
 金原さんは今、2人の娘と兄らとの5人暮らし。周囲では、放射線被害を心配する心理を理解してもらえず、苦しんでいる人も多いという。金原さんは避難した母親が子どもと2人きりになり、孤独に陥ることも心配しており、「もっと母親同士がつながれるといい」と力を込めた。金原さんも避難した当初、不安から電話で夫と口げんかをし、ストレスがたまった。……

 彼女たちがかかえている不安がまわりに理解されずにいる苦しみ、その孤立化の苦しみなど、たしかに考えさせられる。もっとも、しんどいのは、家族のなかも含めて、対立が持ち込まれたりすることだ。そもそも、放射能被害については、科学者の議論そのものに対立もあり、それがむき出しの形で、そのまま持ち込まれるという状態になっている。その根底にあるのは、東電や国などの出す情報に対する信頼性がまったくといっていいほどなくなっているという現状があるからなのだけれども。
 だけど、もう1つ考えなければいけないのは、避難をめぐる対立という問題だ。避難した人は、残っている人のことをよく思わず、残っている人は避難した人のことを……という分断された状況もある。しかも、すべてがそうだとは決して言わないし、そう決めつけるのは正しくないとは思うけれども、やはり、避難をめぐる経済的な格差というものが存在することも否定はできない。残っても、避難しても、その支援が、まったくと言っていいほど届かない状況があることこそが問題だし、その原因には、何よりも原発と言う問題があるのだけれども。
 一筋縄ではいかない問題だけれども、議論を積み上げることこそが大事かなとは思う。共通して考え、とりくめることもあるはずだし。

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