「ほんとうの話?まさか…」 大臣発言に落胆と怒り、「地教委の採択権認めないのか」
八重山の地元紙の報道です。この怒りは、心のそこから共感できます。
「ほんとうの話?まさか…」 大臣発言に落胆と怒り、「地教委の採択権認めないのか」 (八重山毎日)「ほんとうの話?まさか、大臣がこんな話をするとは…」。竹富町は教科書無償供与の対象外とする見解を示した中川正春文部科学相の発言に、慶田盛安三教育長は絶句した。落胆の思いとともに「国は地教委の採択権を認めないのか」と怒りがこみ上げてきた。万が一有償になった場合、予算措置の必要性に迫られる川満栄長町長は「町教委の結果を尊重し、見守るスタンスに変わりない」と大臣発言にもぶれない姿勢を強調した。
教科用図書八重山採択地区協議会から答申のあったのは育鵬社。しかし、答申に拘束力はなく、地方教育行政法では採択権は地教委にあるとされている。町教委は5人の全員一致で育鵬社を不採択とし、東京書籍を採択した。答申と違う採択になったが、法的な瑕疵(かし)はないはずだ。
そう確信している慶田盛教育長は「法的に瑕疵がないのに、われわれにペナルティーを与えるのか。瑕疵があるのなら具体的にはっきり示すべきだ」と文科省に求め、「諮問機関である協議会の答申を事後承認しなければならないのか。答申に拘束力はない」と語気を強めた。…
竹盛洋一教育委員長は「法制局は、どういう根拠に基づいて有償と言えるのか聞きたい」と、大臣発言のもととなった内閣法制局の法解釈に疑問を投げかけた。
川満町長は「町教委は教科書の中身を研究、精査した上で竹富町の子どもたちに最もふさわしい教科書はどれか、一枚岩になって決定した。独立した機関として仕事をしており、その結果を尊重する立場に変わりない」と話している。
竹富は、とても保守的な町です。共産党はおろか、社民党の議員もいないようなところです。そういうところのこうした動きは、彼らがよく口にするもはや狭いイデオロギーとは別の、ほんとうに子どもたちと向き合った教育的営みを支援する政治的な行為です。
文科省の動き、政府の動きがいかに歪んだ政治的なものなのかを見事に浮き彫りにしてくれます。
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