日米首脳会談 民意否定して民主主義か
以下は、琉球新報の主張の書き出し。
日米首脳会談 民意否定して民主主義か(琉球新報)これほど中身の乏しい会談は、過去にあまり記憶がない。指導者としての情熱や展望が感じられず、官僚の振り付け通り言葉を躍らせただけではないか。
野田佳彦首相とオバマ米大統領の日米首脳会談で、首相は米軍普天間飛行場について「日米合意に基づき推進する」と述べ、名護市辺野古への移設をあらためて約束。大統領は「結果を求める時期が近づいている」と応じ、具体的な進展への日本側の努力を求めた。
鳩山、菅両政権の時代から首脳会談のたびに「日米合意の推進」をことさら強調する日本側の対応は、首をかしげざるを得ない。
辺野古移設案は県民の支持を全く得られず、さらに米議会の支持も失った。現実主義者を自認する政治家や官僚など「安保マフィア」と言われる人々は、自らが「非現実主義者」化している現実に気付かないのだろうか。……
琉球新報は、できないことを約束する空疎さをま問題にする。首相が変わって最初の日米首脳会談は、これからもアメリカにつき従っていきますということを表明するセレモニーと言えばそのとおりなのだけれど、ほんとうに中身はない。だけど、それでも、辺野古移設の実現と、TPPについて強い決意を表明するというところに、何をしてでも、その方向で、活路を見いだすしかないという開き直り(思考停止とも言うのか)にちかい政治姿勢を感じる。
それにしても、野田さんの政治姿勢、アメリカとの関係、財界との関係は、あまりにもわかりやすい。言いかえると、自民党との違いのなさも。野田さんは、93年の日本新党で国会議員になり、細川時代を体験した。たぶん、その政治姿勢と同じってわけなのかなあ。つまり非自民。政治路線の基本では自民党を引き継ぐが、自民党ではないもの。そういう政権をめざしているのかなあ。この前、『民主の敵』という野田さんは数年前に書いていた本を読んで、そんなことも感じたりもしたのであるが。
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