八重山教科書採択問題 教育委員協会で決定へ 竹富、育鵬社再び不採択
朝、起きたら、沖縄の友人からメールが入っていて、「竹富町教育委員会は公民教科書問題で、石垣と与那国から突き上げられとる」から、もっとこの問題で、ブログをかけという。まあ、別の知人からも、毎日、情報が入っているんだだけれも。
そもそも、「義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律」の規定では、同じ採択地区内の市町村の教委は協議して、種目ごとに同一の教科書を採択しなければならないと定めている。八重山の採択では、地区協議会の答申で、公民は育鵬社となったわけだけれども、竹富はこういう教科書を子どもたちにわたすわけにはいかないと、独自に、ちがう教科書を採択したというのが、経過。
八重山教科書採択問題 教育委員協会で決定へ 竹富、育鵬社再び不採択(琉球新報)八重山地区の教科書採択をめぐる問題で、教科用図書八重山採択地区協議会(会長・玉津博克石垣市教育長)から答申通り育鵬社版教科書を採択するよう要請を受けた竹富町教育委員会(竹盛洋一委員長)は2日、臨時教育委員会を開き、育鵬社版を不採択とした8月27日の委員会決定を再確認し、県に報告した。
これを受けて県教育委員会(中野吉三郎委員長)は、石垣市、竹富町、与那国町の教育委員長に対して通知文を送付し、3教育委員長で話し合い、早急な解決を図るよう求めた。3教育委員長は、8日に八重山教育委員協会(会長・仲本英立石垣市教育委員長)の臨時総会を開催することを決定した。
異なった教科書を採択し、一本化できない状態が続いている3教委の合意形成の場は、3教委の教育委員全員(13人)が参加する同臨時総会に移された。同協会の竹盛副会長(竹富町教育委員長)は個人的な意見と前置きした上で「一人一人の委員の意見を聞き、多数決ではない形で決定したい」と話した。……
上記の法律が想定した以外の採択がおこなわれたことはないようだ。同時に、それ以外の採択がなされたときの罰則規定はない。他の教育委員会からは、教科書の無償化が実施されなくなると攻撃をうけている。
そもそも、育鵬社の教科書そのものは、憲法の理念をふみじるような問題の多いもの。しかも、地区協議会の採択そのものは、現場からの教科書にたいする意見や問題提起をすべて無視して強行されたという経過をもつ。だからこそ、竹富は、子どもたちのために別の選択をした。
2日には、石垣で、市民の手による集会がおこなわれ、明日は那覇で連帯と報告の集会もおこなわれる。
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