八重山のその後のその後
続報です。昨日は、県の教育長の記者会見。8日の全員協議会の正当性を主張したけど(これは評価できる)、文部科学省の顔を立てて? 八重山には再協議をすすめるわけ???
八重山教科書:県教委、文科省と見解相違(沖縄タイムス)八重山地区の中学校公民教科書の採択問題で、県教育庁の大城浩教育長は16日、県庁で会見し、石垣市、竹富町、与那国町の3教育委員会に対し、同一教科書が採択されるよう引き続き助言を続ける考えを明らかにした。一方、大城教育長は同地区全教育委員による協議と、同協議で採択した内容は「有効」だとする県教委の見解をあらためて表明。協議が「整っていない」とする中川正春文部科学相ら文科省見解との相違が鮮明となった。同地区3教委は依然一本化に向けて歩み寄る姿勢を見せておらず、公民教科書の採択をめぐる問題は混迷を極めている。
大城教育長は8日の全13教育委員協議について「オブザーバーとして参加した職員から協議の場として成立したと聞いている。採択は有効だと捉えている」と明言した。
一方で、文科省から「協議は整っていない」とする疑問が出たため、3市町教委に対し「同一の教科書を速やかに報告してほしい」との文書を15日付で送付したと述べた。同地区協議会の答申重視を示唆した文科省の通知と異なり、教科書採択の一本化を求める内容となっている。
一本化に向けた具体策については「県は教科書無償措置法と地方教育行政法を両立させ、文科省と調整しながら助言する」としたが、助言の具体的な内容については明らかにしなかった。ただ、「8日の協議が有効か無効かについては、3市町の教育委員会が判断すること」と、3教委の役割を重視する考えを示した。
他方、石垣市と与那国町の両教育長が文科省宛ての文書で「協議は無効」と訴えたことについて、同席した狩俣智義務教育課長は「文科省の見解に大きく影響した」との認識を示した上で、「教科書に関することは教育委員会の専決事項なので不適切だ」と指摘。大城教育長も「教育委員会の一義的責任は教育委員長にある」と述べ、両教育長の訴えを疑問視した。
結局、沖縄の思いがはっきりしていることは明らか。石垣と与那国の教育長の行動の異様さだけが結果として浮き彫りになっている状況だけど。だけど、結論は、宙に浮いた形になってしまっているだけに、道理と県民感情にそいながら、粘り強く合意形成が課題になっていくのかなあ。そういう知恵があるということを示さなければいけない重要な局面ということなのだろうかな? ことの本質にせまった議論が求められている。本土のメディアの報道はほんとに問われていると思うけど、どうだろうか?
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