八重山教科書:玉津氏、無断で規約書き換え
八重山地区の中学校公民教科書をめぐり、8月23日に育鵬社版を採択した同地区協議会の選定(答申)と、9月8日に不採択とした3市町の全教育委員の協議結果について、どちらが正当かということについて、大きな対決点になっている。文科大臣は、「どちらもコンセンサス(合意)に至っていない」と述べ、政府としての態度としては、石垣、与那国からだされた文章は公文書と認定したり、8日の会議は正式な用件を満たしていないと言ったり。しかし、文科省は、事態の経過を正確に理解しているのか、結構、あやしい事実もここにきて、明らかになってきている。
たとえば。
八重山教科書:玉津氏、無断で規約書き換え(沖縄タイムス)八重山地区の教科書採択問題で、教科書を選定する採択地区協議会会長の玉津博克石垣市教育長が3教育委員会へ事前に提出した協議会規約の変更案を無断で書き換え、その後に総会で示していたことが28日、分かった。規約変更については、事前の協議がなく総会に諮っていた玉津氏の“ルール違反”が判明しているが、今回、変更案の無断変更も手続きを踏まない強引な協議会運営と指摘されそうだ。
竹富町教委によると、玉津氏からは6月27日の総会の1週間前に当たる20日に変更案を受け取った。一方、総会の場で玉津氏や協議会事務局の市教委が説明した変更案は、事前に示された内容と異なっていた。
総会前の案は、委員に地区校長会代表を加えるものだったが、総会当日の案では同部分を削除。当日案では(1)教育委員会は協議会の答申に基づき、教科書を決定する(2)教育委員会の決定が答申内容と異なる場合、協議会で再協議した結果を地区の最終決定とする―などが追加されていた。
保護者代表の協議会委員も「変更案は総会で初めて示された」という。
玉津氏は13日の自民党文部科学部会で「総会の1週間前に(3教育委員会に)出した」としていたが、内容を無断で変更していたほか、事前協議のルールも守っていなかった。
県教委などによると、通常、地区協議会の規約を変更する際には、各教委に変更案を提出した上で、事前協議の上で決めるのが暗黙のルールだという。…
教委会経ずに選任 八重山教科書採択(琉球新報)石垣市教育委員会が委員会を開かずに教科用図書八重山採択地区協議会の委員を選任していたことが28日分かった。同市議会9月定例会一般質問で宮良操市議が指摘した。竹富町教育委員会も委員会の議決を経ずに委員を選任していたという。
石垣市教委は委員全員が集まる研修会で教育委員の石垣朝子氏を選任した。石垣市教育委員会の権限に属する事務の一部委任等に関する規則は「教育長は、委任された事務について重要かつ異例の事態が生じたときは、これを教育委員会の決定にかかわらしめなければならない」と規定している。宮良市議によると、那覇市は教育委員会の議決を経て協議会委員を選任しているという。…
沖縄の大城浩県教育長は「8日の採択決議の状況こそが沖縄県としては有効である」「(3市町の)各教育委員長がその職務権限に基づき公開の場で開催され、同一教科書の採択決議が行われたと捉えている」「大変大きな重い意味がある」と言っているのだけれども。
遠く離れた文部科学省は、何をもって、こういう発言をするのだろうか?
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