貧困の現場から/メディアの仕事 社会的養護の現状と子どもたち
今日は、全進研3日目。朝、ちょっと別の仕事も入って、あわただしく少し遅れて会場へ。午前中は、毎日新聞というか、新聞労連の東海林さんと、某テレビジャーナリストによるシンポ。遅れていっても、十分、おもしろかったです。3・11以降のメディアの問題も、大きなテーマにはなる。当然、電力企業というか、原発利益共同体によるメディア買収の話も出てくるわけだけれども、そして、具体的に、そういうふうにして買収されていく現状の報告もあったけれども(とくに地方の放送局が、買収されていくさま)、同時に、職場の雰囲気が、なんとなく、ものを言わない雰囲気になっていく様というものも言われていた。つまり、直接、そういう攻撃などをうけていないところでも、何となく、原発にものを言わなくなる雰囲気が醸し出される。実際iに原発をめぐっては、その展開過程と、さらには、矛盾をはらみながらも依存度を極端に高めていく過程には、どうも独自のメカニズムが働いているように思える。それは、もしかしたら、学校現場のそれとも共通しているというか、社会そのものがもっている問題なのかもしれないと考えたり。
もちろん、もともと利益共同体という大きな構造があって、そこが基底的なんだろうけどね。そのうえで、そういう空気というか、そういうものをつくりだすメカニズムというものは、どう考えたらいいのかなあ?などと、少し、考えたり。それはね、東海林さんにしても、もうひとりの方にしても、尊敬と信頼すべきジャーナリストなんだけど、だけど、どことなく、歯切れの悪さはやっぱりあって、そのことと関係があるのかもしれないなあなどとも。
午後は一点、社会的養護の問題。渡井さゆりさんは、日向ぼっこの理事長さん。日向ぼっこは、社会的養護の当事者たちが、その措置が切れた後に、支えあって生きていくことを支援している団体だ。なるほど。そして、隆行さんがそのパートナーさんで、VOXRAYというヴォーカルグループで活動中。いろいろ当事者の話を聞きながら、思ったことが2つ。1つは自分のことを必死で考えていた。家庭をめぐるつらさって、やっぱり今での抜けることはない。そのつらさをかかえながら、一方で、ボクの家庭にはそれんなりの資源があったから、たとえば母親が養護教員として働くことができたなどなど、だから、その後、こういう人生をボクは歩んだわけで、そのかなでも、どうしようもないしんどさについて考えた。もう一つは、一方で、なかなか現状のかわらない社会的養護の課題、そしてそれとともに、先のあげたような社会の雰囲気のなかでの、こうした分野のとりくみの意味等々。
まあ、なっていうか、結構、濃い時間だったなあ。
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