« 関東土壌汚染調査結果マップ | トップページ | 「委員追加」で役員会物別れ 教科書選定問題 »

2011/08/11

闇に消えた原発作業員 福島第一原発で何が

 今日のNHKのニュースウオッチ9で、表題の特集をやっていた。いまだ、140人以上の事故後原発で働いた人の所在がつかめず、健康診断ができていないという。それはなぜなのか。多重にわたる下請けの構造がそれをさまたげる。東電が認めるのは三次下請けまで、しかし現実にはより多重の層が存在する。だけど、そんなことはこれまでも存在し、百も承知のはずだ。そもそも、この多重の下請けの仕組みは、地元のお金を落とすための方策としてつくられてきた側面が強い。原発利益共同体の一つの姿だ。それは、同時に、東電からすれば、被曝と一体となった危険な労働を、非正規不安定雇用で、それに従うしかすべのない人を動員することで成り立たせるというための方法であったということだ。それがいまなお温存されていることが、この事態は示しているということか。これほど、人というものを軽んじる労働実態によって支えられてきた原発。それでも、原発を続けるのか。
 このニュースのあとに、飯舘村の子どもたちのキャンプの話。ちょっと、つらすぎる。

Banner_02人気blogランキングへ 励ましのクリックを

« 関東土壌汚染調査結果マップ | トップページ | 「委員追加」で役員会物別れ 教科書選定問題 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

政治」カテゴリの記事

経済」カテゴリの記事

コメント

「そもそも、この多重の下請けの仕組みは、地元のお金を落とすための方策としてつくられてきた側面が強い。」

この口実は、原発利益共同体に限ったことでは無く、これまでの日本経済成長を支えて来た建設業や製造業をはじめ、産業社会全体の二重構造や三重構造と言ったことに繋がっているのでは無いでしょうか。
リーマンショックによる派遣切り等の問題の本質的には、こうした構造が産み出した問題に繋がってくるのだとつくづく感じます。
しかしだからと言って、短絡的に派遣労働の規制を強化すれば良いと言う問題では無いと思います。
正社員よりも首にしやすいから等の理由だけで、派遣労働に頼ってきた大企業側の責任と言うものも問われなくてはならないことは当然ですが、待遇や雇用環境等の面ばかりでなく、労働者のスキルや経験等によって、平等の取り扱いにすることや、同一労働同一賃金によって最低賃金の引き上げに繋げて、お互いに負担や責任を分かち合い、富を分け合うと言う姿勢で向き合わなければならない問題だと、つくづく感じます。
最低賃金については、少なくとも生活保護水準よりも高いものとしなければ、誰も働かなくなってしまう恐れはあることは確かだと思いますが、だからと言って、生活保護水準を下げれば良いと言う問題では無いと思います。
中には働きたくても働けない方々も多数いるわけだし、そういう人には幾らでも生活保護に頼ることはあっても差し支え無いし、逆に働けるようになってから、自ら働くようになってから、税金や社会保険等でそれを還元するようにして頂ければそれで構わないと思います。
その分、より多くの所得を得ているのなら、幾らでも税金や社会保険等で過酷な負担をして、その全てを生活に困っている人に還元をすることで、皆で痛みを分かち合い、富を分け合い、支え合って暮らしていける社会になるのなら、国際競争力なんか衰退しても構わないと感じます。
法人税についても、大企業に対しては例えば実効税率を80%にまで引き上げ、中堅から中小企業に対しては、実効税率をEU並みに引き下げる等した上でTPPに参加すると言うのは如何でしょうか。
これなら、荒稼ぎしたいだけの大企業や自分だけが得をしたいという金持ちなんかは日本から逃げていくかもしれませんが、それならそれで「どうぞご勝手に」と言うことで幾らでも追い出しても構わないかもしれません。
ついでに、そういう大企業についていくしかない社員も、一緒に日本から出て行けばそれで良いのではと存じます。

原発なんかに頼らなくても良い社会にすることが出来るのなら、原発推進することは出来るはず無いと思います。
だからと言って、使用済み核燃料は冷温停止状態にするばかりでなく、最終的には原子炉を屍状態にするまでには、放射性廃棄物の処分を含めて管理し続ける必要はありますよね。
福島第1原発でも、後始末しなければならない仕事も数多くあるわけであり、そういう仕事に下請け業者を通じて、派遣労働者の受け入れもあっても致し方ないと思います。
中には、日雇い労働者なども数多く雇われているなんてこともあるようだし、仕事が無ければ、そういう仕事に就いてもらうことで生活に出来る様になれば、それもある意味で致し方無いのかもしれません。

不謹慎な言い方かもしれませんが、どうせ死んでも良い人間でも構わないというのであれば、単に放射能汚染の不安に煽られ、風評被害や変な差別意識なんかで自分だけ損したくないなんてことしか考えていないような連中こそ、幾らでも福島に送り込んでしまうなんて言うのは如何でしょうか。
街中で街宣騒ぎなんかしている右翼連中なんかも、幾らでも福島へ送り込んで、そうした仕事をさせても良いのではとさえ感じてしまいます。
どうせ死んでも良い人間と言うことに変わり無いものと思えば、幾らでも放射能を浴びて勝手に死んで行くだけのことなら自己責任以外の何物でもないし、責めてもの愛国心があれば、それぐらい出来て当然では無いかとも思われますし、返って地球のためにも日本のためにも遥かに喜ばしいことなのでは無いかとも思えてしまうところではあるのですが。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 闇に消えた原発作業員 福島第一原発で何が:

« 関東土壌汚染調査結果マップ | トップページ | 「委員追加」で役員会物別れ 教科書選定問題 »

無料ブログはココログ
2025年2月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28