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2011/08/20

入試はなくせるか?

 昨日の夜は、表題のフォーラム。ちょっと刺激的。いま入試制度が目まぐるしく変化している。80年代からスタートし、90年代に本格的にすすんだ高校入試の多様化が、ゆきづまって、どうにもならなくなって、その修正がすすんでいる。公立入試の一本化が大きな流れになっている。だけど、もちろん、より良い方向に向かっているとは必ずしも言えないのだけれどもね。
 なかなかここまで、意味のない徒労を繰り返すのかっていう千葉から、中学、高校、そして父母の発言。それから、大阪の高校、私学から。私学のいま=総ドラゴン桜化という現状は、いまさらながら、そうかあって感じ。
 一見、入試制度は振り子のように揺れている。だけど、ただたんに揺れているだけなのか。これは、今日の教育課程の分科会の議論でも共通するのだけれども、それをどう見るのかは、結構大事。
 議論は、結局、高校入試にとどまらない。結局は、中等教育のスケッチから、どう社会にわたっていけるようにするのかまでつながる。そこには、あきらかに貧困と格差の問題がふりかかってくる。
 もう1つは、競争をどう考えるか。ここの議論もあつかった。
 10年ほど前、このテーマの議論は活発だった。だけど、それがなぜ、なされなくなったのか。議論しにくくなったのか。それは一方で、社会の変容があるし、そのもとでの子どもの変容がある。自己責任をあたりまえにようにしる孤立化の問題があるんだろうなあ。だから、つながりをどう考えるか、どう教育の中でそれをひきうけるのかが大きなテーマ。もう1つは、やっぱり10年前に議論では、この競争の様相についての認識が、やっぱり甘かったのかなって思う。中学入試の問題をどう考えるのかをはじめね。
 なかなか答えまで向かわなかったけど、とってもおもしろかったし、ちゃんと考えるべき課題をいくつか提起された感じだなあ。

 分科会の感想は、終わってから。
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