入試はなくせるか?
昨日の夜は、表題のフォーラム。ちょっと刺激的。いま入試制度が目まぐるしく変化している。80年代からスタートし、90年代に本格的にすすんだ高校入試の多様化が、ゆきづまって、どうにもならなくなって、その修正がすすんでいる。公立入試の一本化が大きな流れになっている。だけど、もちろん、より良い方向に向かっているとは必ずしも言えないのだけれどもね。
なかなかここまで、意味のない徒労を繰り返すのかっていう千葉から、中学、高校、そして父母の発言。それから、大阪の高校、私学から。私学のいま=総ドラゴン桜化という現状は、いまさらながら、そうかあって感じ。
一見、入試制度は振り子のように揺れている。だけど、ただたんに揺れているだけなのか。これは、今日の教育課程の分科会の議論でも共通するのだけれども、それをどう見るのかは、結構大事。
議論は、結局、高校入試にとどまらない。結局は、中等教育のスケッチから、どう社会にわたっていけるようにするのかまでつながる。そこには、あきらかに貧困と格差の問題がふりかかってくる。
もう1つは、競争をどう考えるか。ここの議論もあつかった。
10年ほど前、このテーマの議論は活発だった。だけど、それがなぜ、なされなくなったのか。議論しにくくなったのか。それは一方で、社会の変容があるし、そのもとでの子どもの変容がある。自己責任をあたりまえにようにしる孤立化の問題があるんだろうなあ。だから、つながりをどう考えるか、どう教育の中でそれをひきうけるのかが大きなテーマ。もう1つは、やっぱり10年前に議論では、この競争の様相についての認識が、やっぱり甘かったのかなって思う。中学入試の問題をどう考えるのかをはじめね。
なかなか答えまで向かわなかったけど、とってもおもしろかったし、ちゃんと考えるべき課題をいくつか提起された感じだなあ。
分科会の感想は、終わってから。
人気blogランキングへ 励ましのクリックを
« いま、こどもとともに社会をつくる―歴史の分岐点に立って | トップページ | 教育のつどい 教育研究全国集会2011 »
「教育」カテゴリの記事
- 「子どもはおらず・育てたくない」が52% 15~39歳の男女 無償化政策よりも働き方改革が必要(2025.03.22)
- 「新ジャポニズム 第2集 J-POP“ボカロ”が世界を満たす」(2025.03.16)
- 保育士配置、4歳児「最適15人」 半数が「新基準不十分」(2025.03.15)
- 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(2025.03.11)
- 日本学術会議 国から独立した法人とし財政支援行う法案決定(2025.03.07)
「政治」カテゴリの記事
- 生活保護、受給者の過半65歳以上 低年金・独居増が影響(2025.03.23)
- 「子どもはおらず・育てたくない」が52% 15~39歳の男女 無償化政策よりも働き方改革が必要(2025.03.22)
- 「安倍首相との会食後に商品券」本紙アンケートに自民議員証言 「敢闘賞、努力賞のようなものだと」(2025.03.20)
- 岸田前首相側から商品券 10万円分、複数の自民党関係者が証言(2025.03.19)
- 「続 薬禍の歳月 薬害サリドマイド事件60年」(2025.03.18)
« いま、こどもとともに社会をつくる―歴史の分岐点に立って | トップページ | 教育のつどい 教育研究全国集会2011 »
コメント